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Team XecuterのGary Bowser(GaryOPA)被告 1,000万ドルの損害賠償金支払いで任天堂と和解へ

Torrentfreakで、Team Xecuterのメンバーとして逮捕、起訴されたGary Bowser(GaryOPA)被告が1,000万ドルの損害賠償金を任天堂に支払うことで任天堂と和解することに同意したことを伝えていました。

Team XecuterのメンバーであったGary Bowser被告はGaryOPAを名乗りハック情報サイトMaxConsoleの管理人としてTeam Xecuter製品の記事を書くなど主に「ライター」としての役割をしていました。しかし起訴状によるとGary Bowser被告は単なるライターではなくTeam Xecuterの中心人物で、世界中の販売業者との連絡窓口として活動しTeam Xecuter製品を宣伝・販売していたことが明らかになっています。

Gary Bowser被告は著作権侵害での任天堂による損害賠償裁判の中で当初、Team Xecuter製品はHomebrew愛好家のための製品だと主張し海賊版ゲームをプレイできるようにするためではなかったと主張し不正行為を否認していましたが、10月下旬に一転して容疑を認め、自主的に任天堂に対して450万ドルを支払うことやTeam Xecuterの持っている資産の調査に同意していました。

民事訴訟裁判の本丸である今回の裁判で、昨日Gary Bowser被告は任天堂の主張に対する公式回答を提出するはずでしたが、両者は裁判所に対し1,000万ドル(日本円換算で11億3500万円)の損害賠償金を支払うことで和解することを通知しました。

裁判所がこの同意を承認すれば、裁判は和解で終結します。

プロテクトの回避行為自体は全世界で違法行為ということにまではなっていませんが、今回の和解文書では任天堂に有利な条件が世界中に適用されることを明記しています。SX OSやSX Core/SX Liteは海賊版ゲームをプレイできるようにする違法な製品であることが確定します。

更にはSX OSやSX Core/SX Liteの違法化確定のみならず、TEAM-XECUTER.COMやSX.XECUTER.COM、XECUTER.ROCKS、TEAM-XECUTER.ROCKS、MAXCONSOLE.COMのドメインの押収、FacebookやDiscord、Redditなどの関連ソーシャルメディアアカウントも押収されます。

そして任天堂の著作権を侵害する可能性のあるすべての資料を永久に廃棄することも求められています。SX OSをはじめとするソースコードなども廃棄されなければなりません。

損害賠償請求の民事訴訟に関しては、裁判所が承認すればこれで終わりますが、まだ刑事訴訟は残っています。刑事訴訟も最終段階に来ているようですが、Gary Bowser被告が協力的な姿勢に転じたこともあり、最大5年の懲役刑は減刑される可能性があるようです。

先日Team Xecuter残党がTeam Xcaliburなるコミュニティを立ち上げましたが、もはや法的針を刺されたら一瞬で破裂する可能性が濃厚なコミュニティですので、くれぐれも触れないよう細心の注意を払うのが吉です。

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