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Team XecuterのGary Bowser(GaryOPA)氏 司法取引に応じ起訴事実を認め450万ドルの賠償金を支払いへ

Torrentfreakで、Team Xecuterのメンバーとして逮捕、起訴されたGary Bowser(GaryOPA)氏が裁判で起訴事実を認め、損害賠償金450万ドルを自主的に支払うことになったと伝えていました。(Jojaさん情報ありがとね)

任天堂のゲーム機を海賊版のゲームをプレイできるようにする違法な製品を開発・販売したとしてTeam Xecuterのメンバーが逮捕されたのは1年前です。フランス出身のフランス人Max Louarn氏、ドミニカ共和国出身のカナダ人Gary Bowser氏が逮捕され、中国深セン出身の中国人Yuanning Chen氏が起訴されました。

逮捕・起訴されていたうちの1人であるGary Bowser氏はMaxConsoleやGBATempでGaryOPAというハンドルネームで活動していました。

Gary Bowser氏 一転罪を認める

Team Xecuterの中心的存在であったGary Bowser氏は刑事訴訟の中で当初、Team Xecuter製品はHomebrew愛好家のための製品だと主張し海賊版ゲームをプレイできるようにするためではなかったと主張し不正行為を否認していましたが、先週になって一転して容疑を認めました。並行して行われている任天堂による損害賠償裁判とは別に自主的に任天堂に対して450万ドル(日本円換算で5億1250万円相当)を支払うことに同意し、Team Xecuterの持っている資産の調査にも協力することにも同意しました。

これにより、検察はGary Bowser氏に対して進めていた別の余罪である9つの起訴を取り下げることになりました。つまり、Gary Bowser氏は司法取引に応じて罪を認める代わりに減刑の可能性を得たことになります。実際には同時進行している裁判は結審しているわけではないため無罪となる可能性もありましたが、司法取引に応じたと言うことはすべての訴訟で敗訴の可能性が高いと判断したのでしょう。

Gary Bowser氏の役割が明らかに 自作自演の宣伝活動

今回の裁判の中で、Team XecuterとしてのGary Bowser氏の役割が次々と明らかになりました。

Gary Bowser氏はGaryOPA氏としてGBATempやMaxconsoleというサイトで投稿を行っていました。このうちMaxconsoleは同じく逮捕・起訴されたMax Louarn氏からサイトの運営を任されていました。

Gary Bowser(GaryOPA)氏はTeam Xecuter製品のレビューをサイトに掲載し、時には独自に入手した情報であるかのようなTeam Xecuter新製品情報を投稿していました。Mariko基板対応製品をTeram Xecuterに見せてもらったという記事SX Core/LiteのMODチップのデモを見せてもらったという記事は、中にはGary Bowser(GaryOPA)氏ではない第三者の投稿を装っていたものもありますが、実際には自作自演の宣伝記事だったことになります。

Gary Bowser(GaryOPA)氏の役割は、Team Xecuter製品の販売、新製品や製品のアップデート情報のニュースリリース掲載、小売店との調整窓口、顧客からの問い合わせの回答をMaxconsoleのサイトに掲載というところだったようです。Gary Bowser(GaryOPA)氏はハードウェア製品の開発には直接携わらない、広報担当の立場だったことが分かります。

Team Xecuter Switch関連だけで数十億円荒稼ぎ

日本円で5億円という損害賠償金を支払うことになったGary Bowser(GaryOPA)氏、一体いままでいくら稼いだんだと気になるところですが、それも裁判の中で明かされました。少なくともNintendo Switch関連製品(SX OSのライセンス料、SX Pro、SX Core/Liteなど)だけでTeam Xecuterは数千万ドル(数十億円)の利益を上げていたようです。Bowser(GaryOPA)氏自身はteam-xecuter.comやmaxconsole.comのウェブサイト運営で月に500ドルから1000ドル(日本円で6万円から11万円相当)の収入があり、更にはサイトでの広告収入もすべて彼の懐に入っていたため、トータルでは32万ドル(3600万円)稼いでいたようです。

その収入ではGary Bowser(GaryOPA)氏一人で損害賠償金450万ドル(日本円換算で5億1250万円相当)を払えません。これからのGary Bowser(GaryOPA)氏は損害賠償の支払いに追われる人生を送ることになりそうです。もっとも、そのうちいくらかはTeam Xecuterが稼いだ数十億円をあてがうのかもしれませんが、まだ任天堂からの損害賠償請求裁判も残っています。

Team Xecuterが稼いだ数十億円のうち今でも保有している資産の調査にGary Bowser(GaryOPA)氏が協力します。最終的にはTeam Xecuter全資産の差し押さえという形になるでしょう。

期待するだけ無駄 SX OS/SX Core/SX Liteのアップデート

Team XecuterはTeam Xecuterの管理責任者とMODチップを作成した人物が逮捕されただけで開発者陣は逮捕されていないため、資金さえあれば活動再開できる状態と伝えられています。現時点で表立って存在が明らかな資産は差し押さえられているために活動資金がないのでしょう。Gary Bowser(GaryOPA)氏が差し押さえられていない残っている資産の調査に協力することになるため、事実上Team Xecuterの存続は不可能になったといっても過言ではありません。

Gary Bowser(GaryOPA)氏が裁判で一転容疑を認めたのはおそらく裁判で不利な状況が続き弁護士と相談の上方針転換したからでしょう。この後上告することもないでしょうからTeam Xecuterが活動資金を得る可能性は皆無になりました。Team Xecuter残党の合法的な事業継続は不可能が確定です。SX OSやSX Core/SX Liteのアップデートはもうありません。

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