GBATempで、メンバーが逮捕された後に活動していないTeam Xecuterには開発メンバーが殆ど残っており、活動資金さえあればいつでも再開できる状態であると伝えていました。
Team Xecuterのメンバーが逮捕されたのは1年前です。名前が挙がったメンバーは3名で、逮捕されたのはフランス出身のフランス人Max Louarn氏、ドミニカ共和国出身のカナダ人Gary Bowser氏、起訴されたのは中国深セン出身の中国人Yuanning Chen氏とされています。
メンバーの逮捕後Team Xecuterはほとんど活動していません。ただ、Team Xecuterの残党が昨年12月にSX OSを一度だけ更新しています。
このことからSX OS開発スタッフは残っており、開発を継続することは可能だったことが分かります。しかしTeam Xecuterの収入源は絶たれている可能性が高いため、活動は限定的だったのだろうと推測できます。
今回、その推測を裏付ける情報が出てきました。それがGBATempにコピペされた、Robert Incze氏と呼ばれている人物のFacebookクループでの書き込みです。
この話、そもそも本物かどうかは分かりませんが、話の筋が私の推測と一致するので事実である可能性は高いと考えています。
内容をまとめると、以下になります。
- SX OSの非公式チャットグループに参加しているAlchemy氏がTeam Xecuter公式サポート管理者のメンバーだったことが分かったので、Robert Incze氏がAlchemy氏に話を聞いた。
- Team Xecuterの開発者陣は逮捕されていない。逮捕されたのは管理責任者とMODチップを作成した人物だけ。
- 管理責任者はアメリカに送致されたが、起訴状に書かれている中国人スタッフは逮捕もされていない。
- 3人とは別の管理者が、逮捕の数ヶ月前にMODチップ販売で提訴された。
- Team Xecuterのメンバーは、ニュースで数百万ドルの損害賠償訴訟を起こされていることを知った。
- Alchemy氏は任天堂から訴えられなかった唯一の管理者。Team Xecuterの開発陣は残っているのでTeam Xecuter自体は生きている。金銭的に苦しいため活動できていないが、その問題がクリアされれば活動は再開できる。
- SX OSのアクティベーションサーバーが止まっている時があるが、原因はDDoS攻撃。その都度手動で再起動している。攻撃しているのは任天堂でもなければAtmosphere関係者ではないと考えている。
任天堂は、MODチップがユーザーの手に渡らなければ良いと考えて行動していることになります。アクティベーションサーバーを放置していることからもそれは分かります。
結局Team Xecuterは解散したわけでなく、今は活動資金がないため大人しくしているだけに過ぎません。
Team Xecuterの収入源はMODチップのようなハードウエア販売やSX OSのライセンス販売、管理サイトでの広告費などがあります。今まで広告費がどの程度あったのかは全く情報がありませんが、何らかのサイトを運用している限り広告費による収入は少なくともゼロではないでしょう。ある程度資金が貯まれば、SX Core/SX Liteの販売はしないものの何らかの活動(SX OSのアップデート)はあり得ないとは言えなくなりました。
先日中国で販売されているSX CoreのクローンHWFLYについて、Nintendo Switch(有機ELモデル)でHWFLYが動作したことからTeam Xecuterの残党(SX OSは開発できないハード開発担当者)が看板を掛け替えて関わっているか、Team Xecuterから生産委託を受けていた工場の関係者の暴走のどちらかではないかと予想しました。個人的憶測に過ぎませんが、Team Xecuter残党が活動資金確保のために関わっている可能性が高まってきたとも言えそうです。