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非純正カーネルMesosphereを使うCFW完成形へ Atmosphère 1.0.0のプレリリース版公開 バグなければ9月9日に正式リリース

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GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 1.0.0 (pre-release)をリリースしていました。

Atmosphere 1.0.0 のプレリリースです。

FuseeペイロードはC++ですべて作り直しました(そのため動作が高速になりました)。それ以外にも長い時間をかけて実現したものもあります。

特段問題がなければプレリリース期間は9月9日に終了します。

あくまでもプレリリースというベータテスト兼ねたリリースです。問題なければこのまま正式版に移行するようです。バグがあった場合は修正して再ビルドしたものに差し替わります。仮にバグがあった場合でもあまり時間を置かずに対応して正式リリースされます。

Atmosphere 1.0.0ではAtmosphereを起動するfusee-primaryペイロードは完全に一新され、primary.binと名称が変更されました。今後fusee-primary.binペイロードは動作しません。fusee-primaryを今まで使っていた方はこの点だけ注意が必要です。fusee-secondary.binもpackage3に名称が変更されました。

この改修は起動の高速化を目的としたもので、使用しているSDカードにもよりますが、Hekateペイロードと同等になっているようです。

また、SDカードへの互換性も向上し、fuseeペイロードは任天堂公式のSDドライバーと同等になりました。

Atmosphere 0.15.0 から投入された非純正カーネルのMesosphereは今まで使いたいユーザー向けに有り版が用意されていた形でしたが、Atmosphere 1.0.0からはMesosphere使用の一択となりました。一年弱の期間テストを行って正式に統合されたことになります。

バージョンが初めて1.0.0という正式版ライクな数字になりましたが、これはMesosphere安定運用の目処が立ったことでSciresM氏が描いていたSwitchのCFWの形が完成したという意味合いがあるのだと思います。2018年10月にAtmosphère 0.7.0として初リリースされてから3年近くの改良期間を経て、オープンソースのNintendo Switchカスタムファームウェアはようやく完成形となりました。

なお、署名パッチについては、TeJayH氏がpatches(sigpatch) 12.1.0-1.0.0-preをリリースしています。
[追記]
THZoria氏がAtmosphere 1.0.0に対応した署名パッチpatches 1.1.3(Sigpatch 1.0.0 pre-release FW 12.1.0)をリリースしていました。

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