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今度はGTAのMODがDMCAテイクダウンで削除

Kotakuで、Rockstar Gamesの親会社であるTake-Two Interactiveが著作権を侵害しているとしてDMCAテイクダウン(アメリカのデジタル・ミレニアム著作権法に基づいて、著作権侵害に当たるインターネット上のコンテンツを削除すること)に基づき『Grand Theft Auto』シリーズ(Vice CityやSan Andreasなど)のMOD(PC用ゲーム改造データ)削除のリクエストを行ったことを伝えていました。

『Grand Theft Auto III』をリバースしてPCでプレイできるようにしたプロジェクトre3と『Grand Theft Auto: Vice City』をリバースしたreVCがDMCAテイクダウンに基づいて削除された(最終的にはフェアユースであるという異議申し立てに対してTake-Twoが法的措置をとらなかったためデータは復活しています)件に続き、ゲームを改造するためのデータがターゲットになった形です。

ツイッターやGTA ForumsといったコミュニティサイトではMODデータが削除されたという報告が先週から多数上がっており、改造データを配布しているModDBから『Grand Theft Auto』シリーズのMODデータが削除されてしまっています。

2017年にGTA改造ツールであるOpen IVをTake-Two Interactiveは強制的に潰した(配布中止に追い込んだ)ことでコミュニティから批判を喰らい、MODのガイドライン(オンラインではなくシングルプレーヤー向け非商用MODに関しては基本Take-Two Interactiveは干渉しない)を設けることでOpen IVの復活を認めたという経緯があります。オンラインプレイでの荒らし行為に繫がるMODでなくシングルプレイが対象であり、かつ改造データを販売する行為をしなければTake-Two Interactiveは黙認することになっていたのです。

ところがこのガイドラインはTake-Two Interactiveの一存で2019年に変更され、GTA以外のIPでの使用の禁止、新しいゲームやストーリー、ミッション、マップの作成の禁止が追加されました。そもそもガイドライン自体当初から「いつでもルールは変更できる」「後になってMODの拒否を行うことはできる」といった文言が用意されており、Take-Two Interactiveはそれに沿ってルールを自分たちで勝手に変更しただけです。

その後2021年まで何も変化がなかったのですが、それが先週になって突然DMCAテイクダウンに基づくMOD削除リクエストを行ったため、ファンは驚くと共に怒りをぶちまけている状態です。

なぜTake-Two Interactiveは突然手のひらを返したようにGTA MODの一掃に走り出したのかを同社は一切公式に説明していません。re3やreVCの削除申請と同様の突然のご乱心にコミュニティが引っかき回されている状態です。

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