Polygonで、ニンテンドーオブアメリカがTeam Xecuterのリーダー格だったGary Bowser氏を訴えたことを伝えていました。
Team Xecuterのメンバーが逮捕され身柄を拘束されたのは昨年の10月。
あれから半年。今度は任天堂が逮捕したメンバーのうちTeam XecuterのメインメンバーGary Bowser氏(GaryOPAというハンドルネームで MaxConsoleやGBATempで活動していた人物)をアメリカのシアトルの裁判所へ民事訴訟で訴えたことが明らかになりました。
訴状の内容は任天堂製品のハッキングツールの製作と販売により著作権を侵害されたというもので、Gary Bowser氏が「Nintendo Switchのセキュリティ対策を回避するハッキングデバイス(SX Core/SX Lite/SX Pro)を販売する国際的な海賊行為網を確立し、デバイス購入者にNintendo Switchゲームの違法コピーによる海賊行為を可能にさせた」と言及し、損害賠償金として販売された1デバイスごとに2500ドル(日本円で27.2万円)、著作権侵害1件ごとに150,000ドル(1630万円)を求めています。単純計算でSX Coreを100台販売しただけでも2720万円ですので、著作権侵害をどのようにカウントするかにもよりますがそのまま認められるととてつもなく高額な損害賠償金になります。
Gary Bowser氏がいかに悪質な行為を行ってきたかを主張するために、訴状ではSX Core/SX Lite/SX ProのみならずGary Bowser氏が「2013年からNintendo 3DSのハッキングデバイスを製作し販売していた」ことにも言及しています。2013年発売で3DSのハッキングデバイスと言えば、2013年5月に発表されたGateway 3DSです。訴状ではそんなところまで遡ってGary Bowser氏が任天堂に対し長年損害を与え続けてきたのかを訴えています。
任天堂は捜査当局を動かしただけでなく、民事訴訟でも手を緩めることなくTeam Xecuterという海賊行為を収入源とする営利企業を閉鎖に追い込み続けています。この状況でもSX OSのアップデートがあると信じて待っている人がいるとすれば、残念な結果しか招きませんので早めに手を引きましょう。毎回言ってますけど。