VideoGamesChronicleで、SIEのファーストパーティ開発スタジオであるJAPANスタジオでのオリジナルゲーム開発は今後縮小されることになったと伝えていました。
JAPANスタジオはSIEの日本のゲーム制作部門です。初代PlayStation発売の約1年前に当たる1993年11月に設立されました。『パラッパラッパー』や『サルゲッチュ!』シリーズ、『みんなのGOLF』シリーズ、『ICO』『ワンダと巨像』、『Demon’s Souls』、『Bloodborne』、『LocoRoco』、『PATAPON』、『GRAVITY DAZE』、『人喰いの大鷲トリコ』など歴代PlayStationの人気タイトルを手がけてきました。どれも日本人の我々にはなじみの深い人気タイトルです。
今回の情報は元々VideoGamesChronicleが持つ複数の情報筋からの話のようですが、SIEに問い合わせたところJAPANスタジオの縮小を認め、4月1日付けでAstro’s PLAYROOMを開発したTeam ASOBIを中心とした体勢に変更していくと回答したようです。
Japanスタジオの開発者が既に複数退社を発表し、実際に体制縮小が始まっています。日本語版(ローカライズ)の開発やIP管理、外部制作といった今までJAPANスタジオが担っていた業務は今後PlayStation Studioのグローバル部門が担います。
JAPANスタジオの体制縮小は最近になって決定した話ではありません。既に1年以上前に決まっていたらしく、
・最近ヒット作を出していない
・PlayStationビジネスに日本でしかヒットしないゲームは不要
ということがその理由に挙がっています。
PlayStation 5の本体の割り当てが日本に極端に少ない理由もこれで明確になりました。Jim Ryan氏がいくら「日本は重要な市場だ」とメディアの前で語ったとしても、それはただの二枚舌で、日本市場を見限っていると見破られないようにするための方便でしかなかったのです。
そう、SIEは既にPlayStationの日本市場を見限って海外市場重視に舵を切っていたのです。
せっかく新型のPlayStation 5が発売されたのに購入意欲が湧くゲームタイトルがないと感じている方は多いと思います。私もそうでした。PlayStation 5に日本人好みのローンチタイトルが用意されていないのは、単なる偶然ではなく実はソニーの戦略がもたらした必然の結果だったのです。
Nintendo Directを見ていていつも思うのですが、任天堂は放送時間だけはグローバルで見て都合がいい時間帯を選びますが、コンテンツはちゃんと日本語です。一方のソニーのState of Playはいつもコンテンツは海外向けで日本語字幕です。今後大きな購買層に成長していくはずの、子供を含めた若年層への受けを考えたら、確実に任天堂の方が浸透力は強力です。
ソニーは日本の企業だと思っているのは日本人だけ?こんなことでいいのでしょうか。