GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用して起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 0.15.0リリースしていました。
Happy June 15th! Atmosphere 0.15.0 has released: https://t.co/XAgjhx9Exg
This is the first release to include the experimental "cool kids" zip I've talked about for a while. We're at the tail end of a long-time personal dream of mine, which is crazy.
I hope you all enjoy! :)
— Michael (@SciresM) October 27, 2020
ちょっと前にお話しした実験的な”cool kids” zipを含んだ最初のリリースになります。個人的な長年の夢も終わりが見えてきました。
“cool kids” zipというのは、非純正カーネルMesosphereのことです。
今回Atmosphèreでは今まで同様の内容となる
atmosphere-0.15.0-master-37738699+hbl-2.3.4+hbmenu-3.3.0.zip
と、Mesosphereをお試しするための、SciresM氏が”cool kids” zipと呼ぶ
atmosphere-EXPERIMENTAL-0.15.0-master-37738699+hbl-2.3.4+hbmenu-3.3.0.zip
という2つのzipファイルが配布用に用意されています。
Mesosphereを使ってみたい場合は後者を使います。
Mesosphereを使うと、バージョンが”0.15.0″ではなく”M.15.0″と表示されます。ただし今回はMesosphereを使うメリットはユーザー側には特段ないようです。あるのはMesosphereを使うことで、今までならカーネル側に問題があっても任天堂が直さない限り修正できなかったものが修正できるようになるという部分になります。つまりAtmosphèreの完成度が高まるというところです。
また今回、fusee-primaryにも修正が入りました。パニック表示の部分でエラーが発生した場合に、それが頻度の高い一般的に起こりがちなエラーである場合に該当すれば自動でそれを識別して解決策を提案するようになりました。
Atmosphère 0.15.0の起動にfusee-primaryではなくhekateを使う場合にはhekateのアップデートを待つ必要がありますのでご注意下さい。