サイトアイコン 大人のためのゲーム講座

Team Xecuter逮捕を受けてのSwitchシーンの反応

ArsTechnicaで、Team Xecuterのメンバーが逮捕された件についてのSwitchシーンメンバーの反応を記事にして公開していました。

ArsTechnicaの記事の概要は、簡単に言うとSwitchシーンメンバーはTeam Xecuterの逮捕に驚いてショックを受けている、というものです。ArsTechnicaの記者であるKyle Orland氏は複数のSwitchシーンメンバー数人(匿名なので誰だかは分からないが、一人はMaxConsoleの関係者っぽい)と、wololo氏のサイトでライターをしているAurora氏、GBATempのシニアエディタChary氏SwitchのColdboot exploitであるFusée Geléeの発見・開発をしたKate Temkin氏にコンタクトを取って記事を書いています。

ArsTechnicaはSwitchにAtmosphere、ReiNX、SX OSというカスタムファームウェアがあり、SX OSはオープンソースのAtmosphereからコードを盗んでいた疑いがあるときちんと伝えていますが、SX OSとAtmosphereを並びで伝えているため、Team XecuterのSX OSと同じカスタムファームウェアであるAtmosphereの開発メンバーがTeam Xecuterの逮捕にビビっているかのような内容の記事だったようです。(過去形なのは、現在はAtmosphereの開発メンバーがビビっている内容はなくなり、Switchシーンメンバーが逮捕に驚いているというだけの話に起動修正されているからです)

この記事にかみついたのがそのAtmosphere開発の主力メンバーであるSciresM氏。

「Atmosphereのディベロッパーはこの件(Team Xecuterメンバーの逮捕)についてのコメントを拒否した」

Atmosphereのディベロッパーは誰も話聞かれてない。

そして、おびえるような話でもない。Team Xecuterは自業自得だ。

それからKate Temkin氏はAtmosphereのディベロッパーじゃない。こんな話にしたの誰だよ。

話聞かれてないんですか。

GaryOPA氏として投稿を多数していたGBATempの中の人Chary氏に話を聞くのは分かります。Kate Temkin氏も話を聞きたいのは分かりますが、Switchシーンの初期に活動していただけで最近は出てきていないのでちょっと違う気がします。だったらfail0verflowのmarcan氏にも話聞きたいですね。Aurora氏に至っては、記事のメイン部分の情報を彼女の情報に頼っていますが、彼女は私と同じ立場のはずなので単なる「その筋に詳しい情報通」レベルでしかありません。自分だったら「基本外野のオレに話聞かれてもなぁ」と思います。そしてSciresM氏に話を聞いていないなんていうのは、言語道断です。

Team Xecuterについては私も金儲けの姿勢に対して批判的だったため、最初からかなり否定的な立場で記事を書き続けてきました。SciresM氏の「自業自得」に激しく同意します。

最近のハッキングシーンは以前あったような名誉の奪い合いが影を潜め、メンバー同士のコミュニケーションを重視した横のつながりをまく活用する方向に進化してきています。さらにかつてはバックアップ起動(ほぼイコール海賊版起動)こそが最終目標のような雰囲気がありましたが、最近はそういう流れもあまり表に出てこなくなりました。そうして積み上げてきたシーンの成果を勝手にパクってカネにしようとするTeam Xecuterのようなやり方に司法のメスが入ることは、健全なハッキングシーンの発展のためにはある意味プラスになることではないかと感じます。

最後におまけとして。ArsTechnicaの記事のほとんどの内容はこのブログでお伝えしている内容とあまり変わらないので特段新しい情報はありませんが、あえて言えば、

というところは面白い情報です。逮捕の少し前からおかしいという雰囲気を感じていた人はいたということですね。

モバイルバージョンを終了