ツイッターで、TheFloW氏がPS VitaのAdrenalineでPSPのゲームをプレイする際にVitaのネイティブ解像度でゲーム画面を表示することができるプラグインGePatch(GE Patch Plugin)をリリースしていました。
I made an experimental plugin for Adrenaline that allows you to play a few games in native resolution! Please help testing games and filling out the spreadsheet. Loco Roco looks so great! https://t.co/lrlxQdxe5E pic.twitter.com/zsjO1CdeSc
— Andy Nguyen (@theflow0) September 12, 2020
試しに一部のゲームをネイティブ解像度でプレイできるようにするAdrenalineのプラグインを作ってみました!ゲームでテストしたらスプレッドシートを埋めていって下さい。Loco Rocoは動作良好のようです。
https://github.com/TheOfficialFloW/GePatch
このプラグインはGitHubでGE Patch Pluginという名称で公開されています。現時点での最新版はGePatch 0.14です。(初期リリースはGePatch 0.1でしたが、リリース後わずか1日以内にかなりの勢いでアップデートされてきました)
PS VitaのPSPエミュレータのAdrenalineで使うプラグインです。要するにPSPのゲームをVitaの解像度である960 x 544で表示できるようにしたものです。決してPSPのネイティブ解像度である480x272に画面を縮小してゲームをプレイするわけではありません(笑)。
以前TheFloW氏がリリースしていた、PSP版『Grand Theft Auto』をePSPのAdrenalineでプレイする際Vitaのネイティブ解像度表示を実現するGTA Native Resolution Patchと目的は同じで、『Grand Theft Auto』に限定しないプラグインにした感じでしょうか。
ただし、GTA Native Resolution Patchの場合はビデオメモリの制約から
・フレームレートを30FPSから20FPSに
・32ビットカラー(1677万7216色表示可能)から16ビットカラー(65536色)へ
という条件の下での動作でした。処理の仕方が異なるからか、GePatchには特にそういった条件は書かれていないのでフレームレートも色表示もオリジナルと同じのようです。
通常VitaでPSPのゲームをプレイすると、480x272の画面を960 x 544に拡大したようになり、ぼやけた画質になりますが、GePatchプラグインを有効にするとPSPの480×272の画面をVitaの960×544のディスプレイに綺麗に表示することができます。
VitaでPSPのゲームをプレイするとVitaのGPUがPSPをエミュレートするMedia Engineというものを通して処理されます。その場合PSPのゲームはVitaのゲームと比べると半分の解像度になってしまいますので、GePatchはGE GPUをエミュレートしてVitaのGPUでPSPのゲームを直接描画処理するために開発されました。
テストの結果を書き込んで欲しいというスプレッドシートには、現時点でかなりの数のゲームのテスト結果が集められています。見た感じ、圧倒的にちゃんと動くゲームが少ないですが、今後改良を進めることで対応ゲームは増えてくると思います。
動作環境としてはAdrenaline 6.9以降が必要です。
インストール方法
1) ux0:pspemu/seplugins/game.txt
ですべての行を削除するか、プラグインをすべて無効化(行の最後に1ではなく0を記載)する
2) ge_patch.prxの最新版をダウンロードする
3) ge_patch.prxをux0:pspemu/seplugins/
へコピーする
4) ux0:pspemu/seplugins/game.txt
に
ms0:/seplugins/ge_patch.prx 1
を記載する