GoNintendoで、SoCとRAMが変更されたNintendo SwitchがFCCで承認されたことを伝えていました。
台湾のEconomic Daily NewsとBloombergが2021年に新型Nintendo Switch発売と報道していたことから新型Switch発売は半ば既成事実化した感がありますが、実際のところ既存メディアが「関係者の話」として報じただけで明確な証拠はありません。
そこへ更に新しい情報が追加されました。今度は公的機関の書類に書かれた「明確な証拠」の登場です。
アメリカの通信機器や放送通信事業の許認可を行う組織FCC(Federal Communications Commission:連邦通信委員会)から技術基準適合証明等を受けたNintendo Switchの開発機EDEV Kit(型式はHAT002(-01))の資料が公開されました。
その公開された資料によると、SoCとRAMが変更になっていることが記されています。CPUボードも変更になっていますが、これはSoCおよびRAMが変更になったことに伴うものです。
調べたところ、同じHAT002(-01)モデルは令和2年8月5日付けで日本の総務省からも技術基準適合証明を受けていることが分かりました。
・HAT002 EDEV User Manual (Short-Term Confidential) _Notice_R1 Nintendo
・工事設計認証に関する詳細情報
今回認証を受けたモデルはEDEV Kit(開発機)ですので市販機ではありませんが、いずれ発売されるであろうモデルのための開発機であるのは間違いないでしょう。
型式がHAT-002(-01)となっていて、HAT-002のセカンドバージョンになっていますが、その前のHAT-002は令和元年8月9日に認証を受けています。ちょうどその頃Switchの新型高性能モデルの噂が出てきています。それは長く通称Proモデルと呼ばれてきましたが、実際にはいまだ発売には至っていません。
当時Proモデルではないかと言われてきたモデルが時期的に一致するHAT-002の存在に端を発していたと仮定すると、今回のHAT-002(-01)はそのアップデート版ということになります。
ここで、結局発売に至っていないProモデルとして当時出てきた情報のうち実現していないものを列挙してみます。
・コードネームCalcio
・SoCはTegra X2のカスタマイズ版
・8GBのRAM
・GPUはクロック周波数が高く、パフォーマンスが向上
・32GBよりも容量の大きなメモリを搭載
これらがHAT-002(-01)の詳細である可能性は決して低くないと思われます。
昨年は任天堂がSwitchの携帯版とProモデルの2モデルを開発しているとの噂がありましたが、実際発売されたのはSwitch Liteとバッテリー持続時間が伸びたモデルの2種類だったため、Proモデル=バッテリー持続時間が伸びたモデル扱いになってProモデルの存在が下火になっていました。
もともとProモデルと言いながらも現行モデルと併売される高性能モデルではないとされていましたので、来年発売される新型Switchこそが昨年から噂になっていた「Proモデル」そのもので、高性能になって発売されるSwitchのマイナーチェンジ版の可能性が高まってきたと言えそうです。