ツイッターで、SciresM氏がAtmosphereのカーネルをNintendo Switchにカーネルとして実装し直したMesosphereが完成間近であることを公表していました。
SciresM氏はつい先日Mesosphereで起動ロゴ表示できるようになったと公表したばかりです。その後順調に開発が進んで既にMesosphereとしては完成間近に近づいているようです。
As of today, Mesosphere has all the functionality present in the real 10.x kernel binary. Still got debug functionality to add (/bugfixes), but it's amazing to be at the end of this part of the project.
I played animal crossing online for two hours last night with no issues :)
— Michael (@SciresM) July 31, 2020
現時点で、Mesosphereは実際に存在する本物の10.xカーネルバイナリのすべての機能を実装しています。デバッグ機能についてはまだ追加やバグ修正は必要ですが、このプロジェクトのゴール付近に今いること自体驚きです。
昨晩あつ森を2時間くらいオンラインプレイしましたが、何の問題もありませんでした。
Mesosphereは純正のカーネルと同等の機能を別で作り直しているため、理論的には動作は任天堂の純正カーネルと同じになるはずです。
任天堂が認定でもしない限り互換性があることを証明する方法はありませんが、聞いたら「それができたのならいいんじゃないか」と誰もが思う、これ以上ないのではないかという実証方法にSciresMがチャレンジしていました。それが
駄目ならBANされるはずの『あつまれ どうぶつの森』オンラインプレイ!
下手したら一瞬接続しただけでもその履歴でBANされかねませんが、2時間も普通にオンラインプレイができたというのは尋常ではありません。今までの常識では考えられないことが起こっています。
Mesosphereが純正互換といっても、今後はオンラインでのMesosphere検知のための何らかの対策を盛り込んだファームウェアアップデートリリースが予想されるため、その都度それを反映させる必要が出てくるいたちごっこの状態はこれからも続くでしょう。
今までは対策を乗り越える手法を編み出すところが重視されてきましたが、Mesosphereの場合は逆に同じ仕組みを取り込むという、今までの手法とは逆の発想でいたちごっこを繰り返すのではないかと思います。
ゲーム機のハックシーンが今までとは違う局面に入ってきた感覚がありますね。