WiiDatabaseで、Team XecuterのMODチップSX Core/SX Liteを起動させるためのSXブートローダーには他のカスタムファームウェア(AtmosphèreやLinux)を起動させないためのコードが仕込まれていたことを伝えていました。
Atmosphèreのコードをパクっておいてそこまでするかというところですが…
Nintendo SwtichのMariko基板で現状カスタムファームウェアを起動させるにはMODチップであるSX Core/SX Liteをインストールして使用するしか方法がありません。SX Core/SX LiteはTeam Xecuterの製品ですので購入したユーザーはライセンスが付いてくるTeam XecuterのSX OSを使うのが普通です。ただ、アップデートの頻度からAtmosphèreを使いたいというユーザーや、Atmosphère以外にもLinux(L4T Lakka SwitchやL4T Ubuntu)を起動させたいユーザーもいることでしょう。
ところが実際にはそれができないようTeam XecuterはSX OS以外のカスタムファームウェアが起動できないような仕組みを用意していたことになります。
SX Core/SX Liteを起動させるとSX boot menuからペイロードを読み込みますが、そのときにSX OS以外を読み込むと内部のコードを暗号化してペイロードが読み取れないようにしてしまうというコードが実装されていたようです。
この動作はMariko基板、つまりバッテリーの持続時間が長くなったSwitchとSwitch Liteのみ発生するようです。
Team XecuterのDRM自体はSX OSのコード自体復号化できるようになっているように、有志によってすでにクラックされているという実績がある以上大きな問題にはならないと思われますが、SX Core/SX Liteで使用するboot.datはそのままではAtmosphèreやLinuxの起動使用できないため別途Team Xecuterとは別のboot.datが必要になります。
WiiDatabaseはTeam Xecuterのこの行為を「単なる嫌がらせ、迷惑行為」だと非難しています。