GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用して起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 0.10.4をリリースしていました。
今回は新機能の実装などはなく、主に性能向上というアップデートです。
Happy June 15th! Atmosphere 0.10.4 has released: https://t.co/XAgjhx9Exg
Another system module implemented, some new bindings for developers, and some bugfixes.
I hope you all enjoy! :)
— Michael (@SciresM) March 10, 2020
SciresM氏による概要は、システムモジュールの実装と開発者向けのバインディング、バグ修正とのことです。
細かく書くと
・NCMシステムモジュールの再実装(Switchのpackage1/package2ファームウェアをすべて実装するためのもの)
・emuMMCのバグ修正
・Stratosphereシステムモジュールによるメモリ使用量の削減やコンポーネントの精度向上
ということでした。
ここにきてSciresMは明確にAtmosphèreの最終形を明言するようになってきました。それはSwitchのオリジナルOS(Horizon OS)互換のオープンソースファームウェアです。Nintendo Switchのハードを利用し、Atmosphèreというノーマル互換ファームウェアのOSですべて過不足なく通常動作する状態を目指していることになります。Atmosphèreリリース当初と比較すると、今はかなりゴールへの道筋が描けている状態ではないでしょうか。まだ時間がかかるとは思いますが。