世界中のハッカーが成果を発表する第36回CCC(Chaos Communication Congress: 36C3)のスケジュールサイトでnba::yoh氏が2019年12月27日の14時10分(日本時間で同日22時10分)に3DSのStreetPass(すれちがい通信)を利用したハックについて講演することが発表されました。
Chaos Communication Congressはドイツのライプツィヒ・メッセで例年年末に開催されます。36回目の今年は12月27日から30日までが開催期間です。ゲーム機ハックも何らかの形でいつも発表されます。昨年はm0rph3us1987氏のPS4ハックやTeam MoleculeのVitaハックの詳細情報発表が行われましたね。
nba::yoh氏(Nba_Yoh氏と呼ばれたり、彼のツイッターアカウントからMrNbaYoh氏と呼ばれることもありますが、このブログではMrNbaYoh氏と呼んできました)は3DSシーンで多くのexploit(エントリーポイント)を発表してきた開発者です。そのnba::yoh氏は今回、やはり3DSシーンでの成果として、非公表のStreetPass(すれちがい通信)プロトコルを解析した経緯を明らかにし、そこに存在するexploitを発表します。
発表内容は専門的な内容になるため一般ユーザーにとっては難解な話になりそうです。
3DSのすれちがい通信に脆弱性が存在することがどうも以前から分かっていたようです。ところがプロトコルの一つが実は長年未調査状態のまま放置されていました。放置されていた理由も講演で明かされるそうです。講演では最終的には3DSのすれちがい通信に存在する脆弱性を利用し実際任意のコードを実行するまでが発表されます。
おそらく実演されるのはHomebrew Launcherの実行という形になるのだと思われますが、どのような内容になるのか楽しみですね。