Team Xecuterが、Fusée Geléeと同じNVIDIA Tegraの脆弱性を利用したNintendo Switchハック製品Xecuter SXで使用するOS(カスタムファームウェア)SX OS v2.9 Betaをリリースしていました。
有料サービスが使えない状態になってもTeam Xecuterは1ヶ月音沙汰がないという異常な状態がようやく解消しました。
Team XecuterはSX OS v2.9 Beta発表記事の中でさらっと
Sorry that we kept you waiting,(お待たせして申し訳ありません)
と短く一言、詫びは入れています。
今回のアップデートは、9.0.0のサポートがメインです。
…メインしかないみたいですが…
新機能として”Horizon split format”とかいう名前を付けた機能を盛り込んだようです。microSDカードのフォーマットに1ファイルの容量に制限があるFAT32を使っている場合、4GB以上のファイルが入らないので分割する必要が出てきますが、01、02、03・・・のように名前を付けた分割ファイルを’game.xci’というフォルダに入れればサポートしますよ、という機能です。
事実かどうか知りませんが、今後一応何らかの新機能実装は考えているようです、今回は9.0.0への対応を最優先するため、まずはv2.9 Betaとして9.0.0をサポートしたと主張しています。
しばらく雲隠れしていた割には、何事もなかったかのような非常にあっさりとした発表内容でした。
[追記]
とんちゃんさんからもコメントいただきましたが、SX OS 2.9 Betaは問題が多いようです。
WiiDatabaseにはSX OS 2.9 Betaで不具合コメントがたくさん寄せられ、ChoiDujourNXでも公式アップデーターでもアップデートの最中や起動途中でハングアップして止まってしまうというものです。sysNANDでもemuNANDでも同じようです。
WiiDatabaseでは解決策としてはAtmosphèreかKosmosまたはSX OS v2.8 betaで起動しChoiDujourNXでアップデートすることを推奨しています。
更にはXCI loaderが正しくアップデートされておらずダウングレード防止の仕組みであるヒューズ(eFUSE)を焼いてしまうという問題があるようです。通常正しい数のヒューズが焼かれていない場合は起動しないなどのハック対策がSwitch内部にあります。
カスタムブートローダーを使うことによりそのチェックは回避できますので、ヒューズを焼かないように常にAutoRCMを使うなどして注意することでバージョンの古いファームウェアへダウングレードしても起動することができます。
だたし、ヒューズチェックはそれだけではないようです。任天堂は一度4.0.0でも実績があるようですが実は9.0.0でもゲームカードファームウェアのヒューズチェックをアップデートしたようなのです。ゲームカードドライバーが更新されてしまうとそのヒューズを焼いてしまうため、ダウングレードしたときにゲームが起動しなくなる模様です。
具体的には、一度9.0.0でSX OS v2.9 betaを実行してしまうとeFUSEを焼いてしまい、後にダウングレードした際古いファームウェアでゲームカードが起動できない自体に陥ります。eFUSEの復旧手段はないためいちど焼いてしまったら最後、ダウングレードしたらゲーム機としての本来の機能を失います。