GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用して起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 0.9.0をリリースしていました。(FOWさん情報ありがとね)
Atmosphère 0.8.10からAtmosphère 0.9.0ですのでバージョンの数字としてはメジャーアップデートにあたります。今回ついに、SX OSに先行されていたemuNAND機能と同等の、NANDからSDカードへのリダイレクト機能emuMMCが実装されました。
0.9.0のおおまかな変更点は以下です。
・デバッグに有効なCreport出力の改善
・NANDからSDカードへのリダイレクト機能(emuMMC):ベータ版の実験機能として実装
・安定性向上
emuMMC機能はm4xw氏とCTCaer氏の協力があったことが変更履歴に記載されています。つまり、オープンソースemuNANDのemuMMCがAtmosphèreに統合されたということになります。
今後emuMMCごとにAtmosphereフォルダを用意したりなどの機能実装を予定しているそうですが、とりあえずすべてのバグを洗い出しできているわけではないのでAtmosphère 0.9.0でとりあえずemuMMCをベータ版の実験機能として実装し、ユーザーから報告があったバグを次のバージョン(Atmosphère 0.9.1を予定)で修正する計画になっています。
また、emummcで使うNANDバックアップはCTCaer氏のhekateプロジェクトで用意されるようです。