PlayStation.Blogで、SCEがPlayStation NetworkのオンラインID変更機能を4月11日より提供開始すると発表していました。(KAMさん情報ありがとね)
昨年秋にPSN(PlayStation Network)上で表示されるユーザー名(ニックネームであるオンラインID)を変更できるようになることが明らかになり、PSNのオンラインID変更機能プレビュープログラムのベータテスト参加者も募集され、正式実装は2019年初頭と言われていましたが、最終的には2019年度初頭の実装になりました。
遅れた理由は期待通りの動作にならなかったことが原因のようです。2018年4月1日(日)以降に初めて発売されたPS4のソフトウェアタイトルではオンラインID変更機能に対応しているとしてプレビュープログラムを実施したものの、一部タイトルで実際にはうまく動作しなかったものが存在することがわかったようです。
結局オンラインID変更機能テスト済みタイトルリストを公表し、
「すべての不具合が見つかったことを保証するものではありません」
「リストに掲載していないPS4タイトルについてはテストを実施しておらず、オンラインID変更によって不具合が発生する可能性があります」
2018年4月1日以降に初めて発売されたPS4タイトルについても
「オンラインID変更機能に特化したテストが実施されておらず、オンラインID変更機能に完全に対応していることを保証するものではありません」
不具合が発生した場合は
「変更前のオンラインIDに戻すことで解決できます。」
と、かなりトーンダウンしてオンラインID変更機能の実装に踏み切たように見えます。
ある程度不具合は解消しているものと思われますが、根本的な問題の解決には至らなかったようです。
オンラインID変更は4月11日(木)からで、WebブラウザまたはPS Appから可能です。初回の変更は無料ですが、2回目以降は1回につき1,000円(税込)、PlayStation Plus加入者は500円(税込)と有料になります(オンラインIDの変更回数に制限はなし)。
注意点は、仮に変更前のオンラインIDに戻したときに「利用いただけなくなったコンテンツ、ゲームの進捗状況、機能の全部または一部が回復しないことがあります」と泣くに泣けない状況に陥る可能性をソニーが認めてしまっていることです。
そのためか、
「過去に自分が使用したオンラインIDには、いつでも無料で戻すことができます」という処置を取り、自分が過去に取得したアカウントは他人が使えないようにロックしてしまうようです。ただし以前のオンラインIDに戻す方法は、カスタマーサポートへ連絡というスマートではない手段しか用意されません。
オンラインID変更はユーザーからの要望に応えるべく準備したものの期待通りに動かず、公表したからにはもう引くに引けないので無理矢理実装した感を覚えます。