Eurogamerが、任天堂が早ければ今夏にも発売するという2種類の新型Nintendo SwitchについてNew3DS LLと2DSというラインナップと同じ位置関係になるとの情報を伝えていました。
基本的にはThe Wall Street Journalが報じたNintendo Switchの新型モデル2種類発売の情報を別の独自ルートから得た情報として確認できたという話ですが、新たな追加情報も加わりました。
Eurogamerが独自の「任天堂に近い情報筋」に確認したところ、WSJの情報の裏付けが取れたことを確認したとのこと。更には3DSを最終的にコアゲーマー向けにNew 3DS LLを、カジュアルゲーマー向けに2DSを用意した形と同じようにSwitchを販売したい意向を任天堂が持っていることが明らかになりました。
カジュアルゲーマー向けSwitchは今でも3DSを使っているユーザーがターゲットで、3DSから新型の安価なカジュアルゲーマー向けSwitchへ移行してもらうことを目的としていますが、子供のうちから任天堂に親しんでもらうための存在という、現行の2DSの役割も引き継ぎます。
ところが、複数の情報筋によるとカジュアルゲーマー向けSwitchにはもっと大きな変更が存在し、「携帯モードでだけ使っているユーザー向けに設計」しているようなのです。つまりはHDMI出力を省いてテレビに繋げない、携帯モード専用Switchです。
携帯モード専用と言ってもテレビに繋ぐためのNintendo Switchドックを別売りするだけの可能性も否定はできません。そもそもSwitchという名称自体には据え置きモードと携帯モードを変更することができるという意味合いが込められていますので、携帯モード専用Switchはコンセプトの大転換に当たります。
ところが、過去にも任天堂はそのコンセプトの大転換を実行しています。3D表示が売りで商品名でもそれを表現していた3DSから、3D表示を取り払って2DSを発売したことです。2DSの時は製品名も変えて、オプションでも3D表示には対応しませんでした。もし携帯モード専用のSwitchが用意される場合、同じことがカジュアルゲーマー向けSwitchに行われるのかどうかがポイントになりそうです。
WSJ報道でのプロトタイプの現物を見た人の「形に驚くと思うよ」というコメントはそのことを言い表している可能性が高そうです。
コアゲーマー向けとされるモデルについては、3DSがNew3DSになった時と同等のようです。スペックは多少向上するものの、大幅なものではないのでPS4 ProやXbox One Xのベースモデルからの進化とは意味合いが異なります。PS4 ProやXbox One Xのような高機能モデルの位置付けにはならないというWSJの情報とも完全に一致しています。
なお、コアゲーマー向けモデルについてはテレビ出力をなくすという話はないとのことなので、ゲーム機の場合よくある”Slimモデル”のような現行モデルから正統進化のコスト削減版ということになりそうです。