wololo.netで、Guillem96氏がタッチスクリーン入力をサポートしたNintendo Switch向けペイロードランチャーArgonNX v0.3をリリースしたことを伝えていました。
ArgonNXという名前に使われているArgon(アルゴン)は、ギリシャ語で「不活性」を意味するArgonから取ったものだそうです。不活性は他の物質と化学反応を起こしにくい、それ自体は安定した性質のことを表すのでそのあたりのニュアンスを表現したかったのでしょう。ArgonNXは他のペイロードを読み込むためのペイロードで、TegraRcmSmashなどのペイロードランチャーを使いRCMモードのSwitchで起動します。
タッチパネル操作に対応しているのが大きな特徴(今回のv0.3で実装)です。
最近のAtmosphère 0.8.3アップデートで電源を切らずにソフトウェアのみ再起動するウォームブートをサポートしました。Atmosphère 0.8.3が使っているreboot_payload.binをこのArgonNXペイロードに変更することで、起動するCFWペイロードを自在に切り替えできるようになります。
ArgonNXを一旦インジェクトすると、SDカードのルートに配置した
argon/payload.bin
を起動しますが、もしそれが存在しない場合、またはボリューム下ボタンを押しながらペイロードインジェクトするとargon/payloads
にあるペイロードをリスト表示しますので、その中から使うペイロードを選択します。
ペイロードのビットマップロゴはargon/logos
に用意します。必ず200×200ピクセルまたはそれ以下にします。
背景画像はargon
ディレクトリにbackground.bmpファイルとして用意します。必ず720×1280ピクセルまたはそれ以下にします。
カスタムタイトル画像はargon
ディレクトリにbackground.bmpファイルとして用意しますが、大きさに指定はありません。
SDカードの配置は以下のようになります。
argon
├─── payloads
│ Atmosphere.bin
│ ReiNX.bin
│ fusee-gelee.bin
│ hekate.bin
│ SXOS.bin
│
├─── logos
│ Atmosphere.bmp
│ Reinx.bmp
│ hekate.bmp
│ SXOS.bmp
│
├─── background.bmp
└─── title.bmp
ArgonNX内でしか使えませんが、スクリーンショット撮影機能も実装されています。