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6.2.0正式サポート Atmosphère 0.8.0

GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用して起動することができるNintendo Switchのカスタムファームウェア Atmosphère 0.8.0 をリリースしていました。


Atmosphere 0.8.0がリリースされました。https://github.com/Atmosphere-NX/Atmosphere/releases/tag/0.8.0
アップデート内容は以下になります。

新しいfatalシステムモジュールの追加
NANDプロテクト機能追加
6.2.0のサポート

elmirorac氏とnaehrwert氏のご協力に感謝します。

任天堂の”fatal”システムモジュールをカスタマイズしたものを実装したそうですが、一般的にfatalだと致命的な、と言う負のニュアンスになります。

Atmosphèreのfatalシステムモジュールはエラーレポートを生成しないとか、エラースクリーンを表示しないとか、クラッシュのデバック情報を収集するとか書かれているので、やばい状況になった際の処理を行うモジュールだと思われます。今回実装されたfatalシステムモジュールは、Atmosphère改良に役立つクラッシュレポートをSDカードに保存する仕組みとなっていて、任天堂へ送られるcreportには記載されないようです。

また、今回から3.0.1で対策されてしまってはいますが、任意のサービスにアクセスしたり登録や解除ができたりする脆弱性を利用したsmhaxが、代替手段が見つかったようで無効化されました。ベースのSwitchファームウェアが3.0.0であることの優位性が一つなくなったことになります。

NANDプロテクトについては、ユーザーモードのHomebrewがSwitchをbrickさせてしまう恐れがあるNANDへの書き込みをしないよう保護します。これによりAtmosphèreかより
安全になったという認識で良いと思います。

6.2.0のサポートですが、6.2.0で必要になるキーについてはユーザーが入力をしなくても自動的に提供される仕組みとなっています。
また、atmosphere/prod.keysまたはatmosphere/dev.keysからキーを読み込む仕組みが用意されました。今後キーが必要になった場合にはこの仕組みでキーの読み込みが可能になりました。

その他、システムの安定性向上も盛り込まれています。GitHubには毎日のようにコードが上げられていることから、Atmosphèreは日々改良が進んでいると言えます。

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