Team Xecuterが、Fusée Geléeと同じNVIDIA Tegraの脆弱性を利用したNintendo Switchハック製品Xecuter SXで使用するOS(カスタムファームウェア) SX OS v2.3 BETAをリリースしていました。
Switchの内蔵NANDにemuNANDはSX OS v2,0でサポートしていましたが、その後emuNANDはSDから起動するようにして欲しいという要望が多数寄せられたそうです。
Team Xecuterはその要望に応えるべく開発に挑み、ついにv2.3 BETAで実現させました。
SX OS v2.3 BETAの変更点は以下です。
SD emuNANDサポート
ユーザーからの要望を受け、emuNANDパーティションデータをmicroSDに保存することができるようになりました。これにより、Switch内蔵メモリを使わずにemuNANDが実現できます。
microSD emuNANDを使うためにmicroSDカードを新たにフォーマットする必要がないのがポイントで、単にボリューム+-ボタンを押しながらSwitchの電源を入れ、TX boot menuに入り、オプションメニューでemuNANDを選ぶだけです。v2.0のsysNANDでのemuNANDを既に利用している場合でも、既存のemuNANDデータを移行するオプションが用意されています。移行と同時にsysNANDのemuNANDデータを消去できます。
‘Emutendo’フォルダ
microSD emuNANDに合わせ、microSDカードに’Emutendo’フォルダが用意されました。Switchは多くのデータをmicroSDの’Nintendo’フォルダに作成しますが、ノーマルSwitchとemuNAND Switchとで異なる状態を保持してノーマルはノーマルのまま使うためにemuNAND専用’Nintendo’フォルダとして同じ役割を担うために用意されたのが’Emutendo’フォルダです。ノーマルSwitchで使っていたデータをemuNANDでも使いたい場合は’Nintendo’フォルダデータを’Emutendo’フォルダにコピーします。
コンテンツスキャン対応フォルダ追加
これもユーザーからの要望が多かったそうですが、microSDカード(またはUSBドライブ)のXCI/NSP/Homebrewをスキャンする対象のサブディレクトリリストが追加されました。
追加されたディレクトリは以下です。
– /sxos/updates
– /sxos/dlc
– /switch/updates
– /switch/dlc
RトリガーでHomebrew起動
Homebrewは通常TX menuかHomebrew Launcherで起動しします。両方ともSwitchではアプレットとして実行されますが、アプレットではシステムメモリの全領域にはアクセスできません。そのためHomebrewもその影響を受けます。
Homebrewがシステムメモリの全てを使うにはNSPとしてビルドされインストールしてやる必要があります。そこで今回、Rトリガーを押しながらHomebrewを起動することでHomebrewがフルメモリアクセスできる仕組みが用意されました。TX menuまたはHomebrew Launcher両方に対応します。これにより、通常のゲームやアプリと同じ状態でHomebrewの実行が可能になります。
USBからのHomebrew読み込み
HomebrewのNROファイルをUSBディスクにコピーして、SX OSから直接起動することができるようになりました。
安定性向上
多数のコンポーネントが改良され、全体的に安定性向上が図られました。LayeredFSやUSBの安定性も向上しています。また、32以上のタイトルが起動できない不具合も修正されました。
libusbfsのアップデート
libusbfsに存在したstat()関数のバグが修正されました。