GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用して起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 0.7.5をリリースしていました。
Atmosphère 0.7.5は初リリースされたAtmosphère 0.7.0から数えて6回目の公式リリースとなります。まだ初リリースから1ヶ月経過していませんのでかなりの頻度でアップデートされていると考えて良いでしょう。
今回はDRAMトレーニングというものがfuseeに実装されたことにより起動時間が200%〜400%高速化されました。
トレーニングというのはDRAM側のデータ入出力タイミングがバス内で一致するようメモリコントローラ側でタイミングを調整することを意味します。この調整により起動中のメモリアクセス速度が大幅に改善され、起動の高速化につながりました。
また、Creportというクラッシュした時にエラーリポートを生成するプロセスの改良や安定性向上が図られました。
現在は機能追加と言うより動作品質の向上に重点を置いて改良されているようです。