毎日新聞が、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のSVP兼日本ビジネスオペレーション部門の織田博之・部門長へのインタビューの中でPSVitaの後継機計画は存在せず、PS Vitaそのものも2019年で出荷を完了すると語ったことを伝えていました。(cloverさん情報ありがとね)
このインタビューは毎日新聞以外のメディアも参加している合同インタビューという形で東京ゲームショウにおいて行われたようです。インタビューの全体の内容はファミ通.comに掲載されています。毎日新聞はこのインタビューの中の1部分だけをニュースとして伝えたものです。
毎日新聞では、Vitaについて以下のようにまとめています。
「携帯ゲーム機は、PSVitaの後は計画を持っていない。PSVitaそのものも2019年で出荷を完了をする。タイトルは数は少なくなっているが、引き続き出していく」
これがファミ通.comだと
ーープレイステーション Vita（以下、PS Vita）については、今後どういう展開に持って行こうと思っていますか？
織田 携帯型コンソールゲームに関しましては、PS Vitaの後継機、携帯機の新型については発表の計画を持っておりません。PS Vitaそのものも、2019年度まで生産を継続して、以降は国内の出荷を完了する予定です。ゲームソフト自体は、タイトル数のボリュームこそ少なくなっていますが、PS Vitaを所有しているユーザーさんに向けてタイトルを出していく予定です。
ーー撤退するということはありますか？ もしくは、将来的に新商品を出される可能性がゼロということではない？
織田 現時点では、発表の計画がないということです。
まず、毎日新聞とファミ通で異なるのは出荷完了時期の「年」と「年度」の違いです。実はファミ通も速報記事では「2019年までは生産を継続して、以降は出荷完了」としています。詳細版で2019年度と表記していることになります。
違いはたった3ヶ月ですが、両報道に違いがあるので合同インタビューに参加していた他社の記事も調べてみましたが、読売も2019年としていますのでどうやらファミ通詳細版だけが年度表示にしていることになります。
考えられるのは、ファミ通が詳細記事を編集するにあたり担当記者がSIEに確認をして年度と表記したか(だったら速報版も直しそうなものですが)、年度の方が誤植のどちらかです。
日本は年度の国なので、2019年度が正しい表現じゃないかと言う気もしますが、年末年始商戦向けの在庫分を生産して終了というところでしょうか。間違いない事実は、東京オリンピックが開催される頃にはVitaは中古でしか手に入らないということです。
織田氏は携帯機から撤退か、と聞かれて「発表の計画がない」と答えているので社内では携帯機をどうするかの結論が出ておらず検討を続けているということでしょう。PlayStationはソニーの事業の柱になっているので慎重に検討を重ねている可能性があります。
ここからは完全に個人的憶測になりますが、もし私が経営者ならこう言います。
「SIEとしては今の状況だと携帯機ビジネスからは撤退するのが筋だか、任天堂が携帯機のグラフィック外部出力強化版でしかない半携帯機Switchを当ててしまったので我が社もビジネスモデルを再構築すべく社内で全力で検討せよ」
こんなこと言い放たれてみんな困って四苦八苦中で結論出てませーん！←イマココ