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Team-XecuterのSX ProとSX OSについてまとめてみました

sx-pro

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Team-Xecuterが間も無く出荷を開始する、Fusée Geléeと同じNVIDIA Tegraの脆弱性を利用したNintendo Switchハック製品Xecuter SXのについての情報をまとめてみました。実はこの1ヶ月ほどTeam-Xecuterは小出しにしながらSX ProとSX OSについての情報を公表してきていました。私に時間がなくて記事が書けませんでしたが、発売前には書かなきゃ行けないと奮起してなんとかまとめました。無理やりまとめたので読みにくかったらごめんなさい。SX Pro/SX OSはすごい製品だなぁというのが感想ですが、個人的には有志が開発したFusée Geléeを推します。ただしハードウェアジグだけは欲しいです。あれは3Dプリンタがあれば作れそうですが、ちゃんと作られたものを入手した方が自分で作るより楽です。

SXという製品はXecuter SX OSというソフトウェアとUSBドングル及びJoy-Conコネクターピンジャンパーのハードウェアジグがあります。SX OSとUSBドングルにはアップデート可能な仕組みが実装されているため、Switchの生涯に渡って利用できることになっています。

発売時にはできることもまだ限定されていますが、今後のソフトウェアアップデートにて機能が追加されていきます。

SXはSwitchの全リージョン全ファームウェアに対応しているため、Switch自体をアップデートしても問題なく利用できます。

ゲームのバックアップROMは、残念ながら違法コピーが出回ってしまっていますが、拡張子がXCIのファイルはNintendo Switch本体に挿入したmicroSDカードのルートに配置するとSX OSが認識できます。

USBドングルとジグはソフトウェアをモディファイしないでノーマルのまま使う場合は起動の度に使用する必要があります。
SX OSには”AutoRCM”というオプションがあり、それをSwitch本体にインストール(本体改造に当たります)することで起動時のジグは不要になります。

ここで出てきたAutoRCMについて少し詳しく説明します。AutoRCMはソフトウェアを使ってSwitchのオンボードストレージデータにちょっとしたモディファイを施してUSBドングルだけ(ボリュームボタンも押さなくて可。電源押すだけ)使えば起動時にRCMモードに入ることができるようにするというものです。

一旦AutoRCM機能をインストールするとSX Proドングルを使うかFusée GeléeでUSB-CにPCやAndroidを繋がないとSwitchが起動しなくなります。起動さえすればSX OSを使っていつでもAutoRCMをアンインストールできますが、ゲーム機としての使い勝手は悪くなります。

SX OSはアプリケーションではなくライセンスが有償で配布されます。ライセンスの有効期限は無いため、一度ライセンスを購入すればSX OSのアップデートは無償で入手できます。

SX OSでも市販のゲームカードタイトルをプレイすることは可能ですが、ダウンロードタイトルは残念ながらプレイできません。

SX OSは現在はまだ公開されていませんが、ウェブサイトにて今後公開予定です。おそらくクローンが作られるのを極力回避したいからでしょう。セットアップも使い方は簡単らしいです。

このSX OSだけでも(ライセンスを購入する形になりますが)購入できますが、その際はWindows+TegraRcmGUI(ペイロードランチャー)またはUSB-OTGアダプターを使ってAndroid向けNXLoaderからSX OSを起動します。要するにSX OSをFusée Geléeでペイロードとして実行できるよう用意されていると考えてよいでしょう。

残念ながら現時点ではSX ProでLinuxを読み込む方法はありませんが、近日中にSX Proのドングルを使うLinuxローダーペイロードが用意される予定です。

また、リリース初期ではSX OSでHomebrewを起動できるのはSwitchのシステムバージョンが3.0.0以下に限ります。現在全ファームウェアでのHomebrew起動サポートに向け「最終ステージ」となっており、今後予定されているSX OSアップデートにて実装される見込みです。

Homebrew起動方法はJoy-ConのRボタンを押しながら Homebrew Menuのフォトから行います。”hbmenu.nro”というファイルをmicroSDカードのルートにコピーし、かつルートに”switch”というフォルダを用意し、そこにHomebrew アプリケーションを入れておきます。

Switchをスリープモードにした場合でもUSBドングルを使う必要はありません。リジューム機能が働き、スリープ前の状態を引き継ぎます。

Switchハックで最も気になるのはSwitch自体のアップデートと、それによって可能になるゲーム自体のアップデートについてです。普通に考えるとSwitchのファームウェアはアップデート厳禁=ゲームアップデートは普通の方法ではできないと思いますが、Team Xecuterは「一般的な任天堂のルールに従って、その時点でのSwitchファームウェアよりも新しいファームウェアが要求されることもあるが、普通にアップデートしても良い。」としています。

また、ゲームによっては要求ファームウェアに至らず起動できない場合が考えられます。これについては現時点では回避不可能で、今後何らかの対応策を考えるとしています。だったらSwitchのファームウェア自体を要求ファームウェア以上にアプデ―トしてしまえば済むと思うのですが、先の「アップデートしても良い」と整合性が取れていません。

オンライン対戦についてもSX OS自体はサポートしていますので可能ですが、任天堂がSX OSを検知するとBANしてくる可能性は排除できません。SX OSでのオンラインプレイは自己責任と言うことになりますが、たぶんBANされるのがオチでしょう。

SX OSにはライセンスが付属することになっています。仮にSX Pro(SX OSのライセンス付)を購入し、別にSX OSライセンスを購入した場合ライセンスが2つあることになります。USBドングルにはライセンスがありませんので、この場合2台のSwitchでSX ProのUSBドングルを使ってSX OSを使うことができます。

SX OSがサポートしているフォーマットはFAT32とexFATです。FAT32で4GBより大きなROMは
ファイル名.xc0
ファイル名.xc1
ファイル名.xc2….
のように分割してあればそれを分割ファイルとしてサポートします。

SX OSは現時点ではemuNANDはサポートしていません。将来的にはサポートする意向ですが、一般向けには要望が多くないらしく今のところ優先度は低くなっています。ただしアドバンスドユーザー向けにどこかの時点でemuNANDには対応する方向です。

SX OSにはゲームをバックアップする手段が用意されていません。将来のアップデートでゲームバックアップを追加する予定です。

OS OSとは異なるカスタムペイロードにも対応しています。ペイロードをmicroSDカードに配置しておけば読み込みます。micorSDカードでSX OSが使用する容量は16MBと非常に小さいため、用意した容量はほぼHomebrewなどの保存領域として使えそうです。

Team XecuterはSXファミリー専用ポータルサイトhttps://sx.xecuter.com/を公開しています。Team Xecuterのサイトとは別にSXユーザー向けに用意されたものです。Team XecuterのSXへの力の入れ方が伺えます。

SX ProとSX OSの使い方は以下です。

1) SX OSを解凍してNintendo SwitchのmicroSDカードにコピーする。microSDカードはFAT32またはexFATでフォーマットしておく。

2) SX ProとハードウェアジグをSwitchにセットする。SX PROは充電用USBポートに、ピンショートツールはJoy-Con(右)のレールに装着する。

3) ボリュームUPボタンを押しながら電源ボタンを押すとSX OSが起動する。SX OSが起動したらUSBドングルとハードウェアジグは取り外す。

4) SX OSのライセンスをアクティベートするとSX OSのすべての機能が使えるようになる(メインメニューでアルバムアイコンをクリック後”license”をクリックする)。

アクティベートはSX OS上で行われるますが、Wi-FI接続必須としていることから、ガチなアクティベートのようです。Wi-Fi環境がないユーザー向けにウェブサイトでの認証手段も用意されるようです。

日本でもいくつか正規販売店がリストアップされており、6月中旬以降に出荷予定となっています。価格がバラバラで、SX Proが5,000円前後、SX OSが2,800円から3,300円前後となっています。
SX ProはNintendo SwitchでカスタムファームウェアSX OSを起動するためのツールで、ハンダ付け不要で無改造なため公式保証が継続され、SX OSのライセンスがひとつ付属するためこれだけで利用できます。
SX OSはまだダウンロードができませんが、販売店に入荷する6月15日には配布が始まる見込みです。
SX OSのライセンスのみを購入したユーザーには”引き換えコード”が配布されます。

ゲームのセーブデータやアップデータはSX OSと公式ファームウェアの両方で利用できます。特にこれらについては扱いに違いはないようです。公式ファームウェアで改造セーブデータを使えるようですのでチートし放題の危険性があるとしか思えません。今はチートシステムがありませんが、Team Xecuterは「チートの優先順位は高い」としており既に調査も開始している模様です。

SX OSはトリムして容量を小さくしたXCIファイルもサポートしています。XCI-Cutterなどが使えます。

現在は外付けドライブはサポートしていませんが、将来はサポートされる予定です。

6月15日の発売開始に向けてSX Proの生産も開始しています。製品の写真も公開されました。

SX OSはSwitch最新ファームウェアの5.1.0にも対応していますが、今後のファームウェアもサポートすることを明言しています。

本来表裏どちらでもいいはずのUSB-Cに差すSX Proには+とーの刻印があり向きが決まっています。向きを逆にすると起動しなくなったりするので注意が必要です。

また、SX Proのケースに入る前の写真を見るとわかりますが、大きなコンデンサ(スーパー・キャパシタ)が基板の両側に合計2つ付いています。スペックとしては0.35F 2.7Vで、電源供給のために付いているようです。充電はUSB-CまたはmicroUSBで行います。一度充電すれば5回の起動が可能で、1回起動するだけなら1週間程度は無充電で行けます。リチウムイオンバッテリーにすると輸送に問題が出てくるのと性能を考えて電源供給としてコンデンサを採用したようです。

SX ProのmicroUSBにはコンデンサの充電用と、もうひとつ、ファームウェアアプデートのためのポートの役割があります。Switchの充電には使えません。逆にSwitchのUSB-Cポートにドングルを差すとSwitch側からドングルへ充電します。逆はないのでSwitchが故障することはありません。

Switchを据え置きゲーム機として使う場合ドックに収納しますが、収納した状態ではSX Proは物理的に使用できません。先にSX OSを起動してからドックに収納することになります。

[参考サイト]
FAQ: Xecuter SX Family
FAQ #2 – Xecuter SX Family
Announcing the launch of our SX Family website!
SX Pro Is Now Rolling Off Our Production Line!
SX PRO and OS works on v5.1.0 Switch

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