ツイッターで、Yifan Lu氏がPS Vita 3GモデルのSIMカードスロットでmicroSDカードを使用できるようにするアダプターを開発中であることを発表していました。
I'm making a PS Vita 3G to microSD card adapter, please help fund it! https://t.co/ooVEVOeRo9
— Yifan (@yifanlu) May 28, 2017
PS Vitaの3GとmicroSDカードのアダプターを製作中。資金援助お願いします!
紹介されているのは下記のサイトです。
PS Vita 3G to microSD card adapter
Vitaの専用メモリーカードとmicroSDカードとの変換アダプターに関しては批判的だったYifan Lu氏の提案は、その時言っていたゲームカードスロットを使う方法ではなくSIMカードスロットを使う方法でした。なるほど、確かにDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応のスマートフォンって2枚目のSIMカードはmicroSDとの排他利用になっているので、そっち系統の発想ですね。
もちろんそのSIM-microSD変換アダプターがあればmicroSDカードが使える、というわけはなくシステム側にパッチは必要ですので今なら3.60のHENkaku環境は必須です。
その特徴は以下。
・アダプターのコアはUSB2244チップ(USB 2.0のマスストレージペリフェラルコントローラー)でハイエンドチップに分類される。
・SD/SDHC/SDXCをサポート
・Vitaを分解してモデムカードと置き換える
・HENkaku EnsōではアダプターのmicroSDから起動できるようになる
・開発者向けに、ボードの空きスペースへモデムがVitaとの通信で使っていたポートをデバッグポートとして実装可能
変換基板というよりはリプレイス基板のようですね。
Yifan Lu氏の最終的な目的は、microSDカードの利用を超えた通信ポートの増設のようです。UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter:シリアル通信装置で様々なデータのやり取りが可能になる)を利用してHomebrew開発においてデバッグやログ採取を行えるようにする、というものです。
今はそのSIM-microSD変換アダプターの開発資金を集めているところです。総額で25万円くらい必要で、今のところは5万円程度集まりました、と言ったところでしょうか。資金募集は2ヶ月程度を見ているようです。