サイトアイコン 大人のためのゲーム講座

VitaメモリーカードのmicroSD変換アダプター夢物語完結編

wololo.netで、RichDevX氏が開発に取り組んでいるmicroSDカードをVitaの専用メモリーカードとして使えるよう変換するためのアダプターについて、wololo氏が仮に生産・販売されたとしても非常に高価なものになるとの見通しを示していました。

一般的なmicroSDと比較すると非常に高額なVita専用メモリーカードはVitaユーザーにとって悩みのタネです。安価なmicroSDカードをVita専用メモリーカードに変換して使えればありがたいことこの上ありませんが、世の中そんなに甘くないというのが現実であることがわかってきました。

昨年の11月の段階では4GBのmicroSDカードしかサポートできておらず、しかもVitaに認識させることができただけでした。あれから半年近く経過した今の状況はどうなのでしょうか。

@RichDevX氏はツイッターで多くのヒントとなるコメントをしています。ツイートを引用して紹介してもいいのですがそれはそれで大変なのでざっくりと端的にまとめてみます。

アダプターの情報はオープンに公表したいが、それ以前に資金の調達が必要。
変換が可能だという実証は出来ている。これから基板を製造してくれるところへ送るが、対応できるところ自体多くない。
メモリースティックの市場規模は大きいが、それに比べるとVitaの規模は小さすぎる(ので商売には向かない)。
大量生産するかどうかは需要次第だが、調査用基板だけ見せても需要があるかは測れない。
調査用基板はSDカードアダプタだと思っている人がいるようだが、アダプターが完成しているという話はどこにもない。
少なくともハードウェアができるまでは予約は受け付けない。ミスがあって修正するにしても、それが原因で価格が高くなってしまう。
供給量に限界があるので、まずは調査ボードを購入してくれた人向けだけになる。
発売する日程についてはパーツ生産を自分でコントロールできないので発表しない。
予約金で1万ドル(100万円)出せるなら予約は受けてもいい。
Yifan Lu氏のコメントはちょっと攻撃的

wololo氏は、上記のRichDevX氏のツイートからこのような意見をブログで述べています。

SDカードを利用できるようにするVitaメモリーカードアダプターというものが近く実現しそうだが、問題は価格。PSPのメモリースティックとmicroSDアダプターは10ドルで安かったが、それよりははるかに高くなる可能性が高い。ただ、Vitaメモリーカードアダプタの場合50ドルでも面白そうだ。128GBのmicroSDXCもサポートする可能性もある。

攻撃的だというYifan Lu氏のコメントというのが、Redditに投稿されたYifan Lu氏の意見です。

Yifan Lu氏はwololo氏の記事に対して「さして情報ないのによく長文であそこまで記事書けるよね」と半分感心しつつ、他のライターじゃなくてwololo氏自身が記事を書いていることが信じられないくらいひどい記事だと酷評しています。プリント基板作っただけでハードウェアハッカーと呼ぶのはどうよ、など、一言で言えばボロクソ叩いてます。さらに信頼できる情報としてVitaのメモリーカードの調査をしているmotoharu氏の調査結果として以下の内容を述べています。

カーネルパッチ無しにアダプターはありえない。
VitaのメモリーカードはSDカードとは別物。ソニーのメモリーステックプロトコルは公表されてはいないがSD/MMCと互換性があったのでアダプターが存在した。
VitaのSDIOドライバーはeMMCとゲームカードとWi-Fi、Bluetoothのみサポート。

SceSdifドライバーはmotoharu氏が解析済み。SceSdif <=> SceGcAuthMgr <=> F00Dの繋がりも分かった。正しくパッチすればゲームカードスロットをSDカードスロットとして使うことならできる。.rifライセンスがあるのでそこからゲームを起動することは難しいが、それ用のアダプターを製作してシステムにパッチできれば一般的なストレージとして利用することは可能。

SceMsifについてはまだわからないことがあるが、F00DがコールするSceSbl*と関係があるっぽい。SceMagicGateというものも関係しているっぽい。解明にはまだ時間がかかる。

要するに、Yifan Lu氏はmicroSDカードをメモリースティックに変換するのと同じ類のmicroSDカードをVitaメモリーカードに変換するアダプターというのは物理的に不可能であるにもかかわらず、まるでそれが発売されるかのようなミスリード記事を書くこと自体ありえない、と激怒してwololo氏を批判しているわけです。

かくいう私もmicroSDカードをVitaメモリーカードに”変換するアダプター”ができるのではないかと思っておりましたので、motoharu氏の調査結果を見てがっかりしております。ただ、単純なピン変更程度で作れるようなものではないのでかなり大掛かりなものになるのではないかとは思っていましたけどね。実際読み書きはできないものの認識はするようですのでRichDevX氏の調査の方向性は間違っているとまでは言い切れません。

wololo氏も私もそうですが、アダプターに期待を寄せていたのはそのmotoharu氏の情報を知らなかったからなので仕方がないと思ってます。まずは読者の皆さんにもこの事実をお伝えして、あまり希望を持つことがないようミスリードを防ぐ意味で今回記事にしておきます。

ちなみにwololo氏はYifan Lu氏の「攻撃」を「自分の記事は鵜呑みにしないで話半分で読んでくれ。自分は部屋の隅で落ち込んでるわ」的な自虐ネタで返す大人の対応をしています。

結局RichDevX氏は最初から今まで「調査」をしているだけで、今回のツイートも確かに調査のためのボードを作る話にとどまっています。100万円なら予約受けると言っている時点で、100万なら作れるかもしれないが誰もそんなものいらないでしょ、というRichDevX氏の意図を汲み取るべきですね。

ただ、ゲームカードのSDアダプターというのは想定外でした。どちらにしてもHENkaku環境なら動くなどカーネルexploitとセットになるハードウェアならメモリースティックアダプタのように気軽には利用できないですね。

モバイルバージョンを終了