Nintendo Switchのスペックが公式サイトで公開されていました。内容を見ていると「ファームウェアアップデートにて対応」するため発売時には未実装の機能が結構あることがわかりました。
Nintendo Switch本体の仕様
■サイズ 縦102mm×横239mmx厚さ13.9mm(Joy-Con取り付け時※)
※アナログスティック先端からZL/ZR突起部分までの最大の厚さは28.4mm
■質量 約297g(Joy-Con取り付け時:約398g)
■画面 静電容量方式タッチスクリーン/6.2インチ液晶/1280×720ピクセル
■CPU/GPU NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー
■本体保存メモリー 32GB
※データを保存できる容量はシステム領域を除いた容量
■通信機能 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 4.1
(TVモード時のみ、市販の有線LANアダプターを使用して有線LAN接続も可能)
■映像出力 最大 1920×1080ピクセル60fps
※TVモード時にHDMIケーブル経由で出力
テーブルモード・携帯モードでは画面解像度に従い最大1280×720ピクセル
■音声出力 リニアPCM 5.1ch対応
TVモード時にHDMIケーブル経由で出力
■スピーカー ステレオ
ボタン 電源ボタン/音量ボタン
■USB端子 USB Type-C端子
本体の充電やNintendo Switchドックとの接続に使用
■ヘッドホンマイク端子 ステレオ出力
■ゲームカードスロット Nintendo Switchソフトのゲームカード専用
■microSDカードスロット
microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応
※microSDXCメモリーカードを使用するには、インターネットに接続して本体更新が必要
■センサー 加速度センサー/ジャイロセンサー/明るさセンサー
■動作環境 温度:5~35℃/湿度:20~80%
■内蔵バッテリー リチウムイオンバッテリー/電池容量 4310mAh
※内蔵バッテリーの取り外し不可。交換が必要な場合は、任天堂サービスセンター(オンライン修理受付)で有償にて交換予定
■バッテリー持続時間 約2.5~6.5時間
※『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では約3時間だがプレイするソフトによって変わる
※目安の時間。使用状況によって短くなることがある
■充電時間 約3時間
※本体をスリープして充電したときの時間
スペックを見てぱっと見、気になるところを挙げてみます。
まず本体メモリーがシステム領域入れて32GB。販売が軌道に乗ったら容量増やしたモデルを用意するのかもしれませんが、Wii Uの発売時(2012年で32GBモデルが最高峰)ならまだしも今の32GBはちょっと少ないです。Wii U発売時のiPhoneは5sで、メモリラインアップは 16/ 32/ 64GBでした。今のiPhone 7は32/ 128/ 256GBですから少なくとも128GBは積んでいて欲しかったところですね。廉価版のスマートフォン並でないとコスト的に厳しかったというところでしょうか。
また、どの程度システムで消費しているのかわかりませんが、Wii Uの32GBモデルで実質使用できる容量は25GBと発表されていましたからSwitchでも同程度だと思います。
重量はJoy-Conついた状態で398g。iPad Air(Wi-Fiモデルで437g)よりちょい軽いくらいならそんなに重くはない印象ですね。
それからUSB Type-C端子。本体充電をUSB-Cでできるのは何かと便利だと思います。出先でモバイルバッテリーがあれば電源を供給しながらプレイできます。ドックとの接続端子を兼ねているということはUSB経由で映像音声出力も電源供給もしているわけで、Switchの端子として重要な役割を担っていることになります。
またドックは発売時はUSB2.0ですが将来的にUSB3.0に対応予定だそうです。「ファームウェアアップデートにて対応」となっていますが、まさかドック自体でファームウェアが存在するわけないのでSwitch本体のアップデートにより機能追加されることになります。それ以外にもmicroSDXCメモリーカードへの対応もファームウェアアップデートによる機能追加で実装されることになっているところを見ると開発が間に合わなかったのでしょうか。
amiiboへの対応はJoy-Con(R)のRスティックとなっているので、NFCリーダーはJoy-Con(R)のRスティックのところに搭載されているようです。そのせいかJoy-Con[L]とJoy-Con[R]は大きさは同じながら重量が49g(L)/52.1g(R)と異なります。また、Joy-Conには加速度センサーとジャイロセンサーが搭載されていますが、Joy-Con(R)にだけモーションIRカメラが搭載されています。スクリーンショットを撮影するための「キャプチャーボタン」はJoy-Con[L]にのみ搭載されています。Joy-Con[R]のその位置にはHOMEボタンがあります。明らかにメインで使用するのはJoy-Con(R)の方ですね。
やはりこうなったかと落胆するのは、バッテリーが交換できるようになっていないこと。任天堂サービスセンターへ発送して有償で交換というのはユーザーフレンドリーではありません。これは最新のトレンドで小型軽量化ための選択でしょうからやむを得ないところはありますが、交換に出している間Switchが使えないわけですからね。
規格上上限の2TBまでサポートするというmicroSDXCやドックのUSB3.0サポートなど、あったら嬉しいなと思える機能が全て「ファームウェアアップデートにて対応」というのがとても残念です。ハッキング対策の都合上必ずファームウェアをアップデートさせるための余地を残しているのだとしたらなかなかの戦略です。