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ほらみんなでSwitch叩こ?Switchって死亡フラグ立ってるの?

Yahoo!ニュースにこんな記事が掲載されていました。

任天堂スイッチに浮かぶ不吉なキーワード「コバヤシマル」の運命
トップに掲載されていたYahoo!ニュースの記事タイトルは「任天堂Switchは勝利なき戦い?」

記事を提供しているのはForbes JAPANで、同内容の記事がForbes JAPANでも公開されています。

Yahoo!ニュースとForbes JAPANの日本語の記事を読んで一文でまとめると、
「Switchは撃沈確実だが奇策があるなら生き残れるかもしれない(事実上ほぼ不可能)」

こんなもん、発売前のゲーム機の情報としてYahoo!ニュースで公開する内容か?Forbes JAPANはこんなコラムみたいな記事何でYahoo!に提供してんの?と思い、ちょっと批判的な記事を書きます。

…またたくさんコメント来るんだろうなぁ。

コバヤシマル。
Forbes JAPANの元記事にも説明がありますが、スタートレックの士官候補生たちが受けるトレーニング課題(課題ですよ課題)、何れを選択しても勝利することができないという状況下でどう対応するかというトレーニングのことを指します。

記事を書いているのはPaul Tassi氏。誰よそれ、となりますが調べるとForbesで記事を書いているジャーナリストみたいです。ガイジンサンですので調べたら当然Forbesでも英文記事がありました。

The Switch Is A Kobayashi Maru For Nintendo
任天堂にとってのコバヤシマル、それがSwitch

日本語訳は、私が訳すならこうするという例であげましたが、Forbes JAPANのキーワードは不吉?運命?は?なんで?
「編集=上田裕資」となっているので日本語訳は彼が担当したのではないかと思いますが、第三者が担当して、それを校正しただけかもしれません。とにかくそういう攻撃的なタイトルが気になってオリジナルの英語記事を読んでみました。

オリジナル記事(英語)を要約してみます。

Switchが発表されて情報が出て来るにつれて、任天堂は勝てない勝負をしているのではないかという思いが強くなってきた。結局ゲーム機が成功するかどうかはサードパーティのサポート次第で、成功と言われているWiiでもサードパーティサポート問題は解決していたわけではない。

Switchの本質は持ち運べる据え置きゲーム機ではなくプレミアムポータブルゲーム機なので、過去携帯ゲーム機で成功を収めた多くの歴史を持つ任天堂として、そこをもっとアピールしたほうがいい。

ただし、携帯ゲーム機に焦点を当てると3DSをしばらく併売するという矛盾をはらむ。スマホに市場を奪われて不安定な市場である携帯ゲーム機で3DSとSwitchの2種類をサポートするのは自分でライバル機を用意しているようなもの。しかもスマホ向けゲームでライバルを支援中というのは狂気の沙汰としか思えない。

最終的には3DSをSwitchに置き換えるにせよ、今度はSwitch1台で屋台骨を支える必要があり、大規模な販売台数が必要になってくる。これがSwitchが抱える問題だろう。

ソニーとマイクロソフトだけでなくGoogleとApple、そして自社製品まで基本性能だけで全員を敵に回して戦うという場面で頂点に立つというシナリオが思い浮かばない。

スタートレックではカーク船長はプログラムを書き換えることでコバヤシマルの救出に成功している。ずるい、その発想はなかったなどいろんな意見はあるが、Switchの勝利の方程式は今の私には見えていないがおそらく存在するのだろう。そしてその方程式を見つけることができるとすればそれは任天堂自身だ。

…大まかな話の流れはForbes JAPANと同じですが、私は純粋に翻訳して要約しています。それに比べるとForbes JAPANでは

不吉なキーワード
スイッチで勝ち目のない戦いを挑んでいるように思えてならない。
スイッチもPS Vitaの二の舞
ハードの性能が低いスイッチ

というように、最初からネガティブなキーワードをあえて選んでいるようにしか思えません。

一番違うのは、結びの一言。

Maybe there’s a solution I’m not seeing here, and I suppose if anyone is going to be able to find it, it’s Nintendo.
Switchの勝利の方程式は今の私には見えていないがおそらく存在するのだろう。そしてその方程式を見つけることができるとすればそれは任天堂自身だ。

筆者には、任天堂が勝利するシナリオをどうやっても思い描くことができないが、カーク船長のように奇抜なアイデアで成功する道はまだ残されているのかもしれない。

原文では、要するに「戦略はちゃらんぽらんにしか見えないが、任天堂の戦い方次第なのでお手並み拝見」と言っているに過ぎませんが、Forbes JAPANはどう考えても死亡フラグ確定だけれど、奇抜なアイディアがあるのなら成功する可能性ゼロとまでは言わない(多分無理だけど)、という意味になっていますよね。

個人のブログや新聞の社説・コラムなら一意見は構わないと思うのですが、Yahoo!ニュースで純粋なニュースに混じっての意見記事はちょっと違うんじゃないかなと感じました。あ、Paul Tassi氏の名前がなかったら(原文がなければ)なしとまでは言いませんよ。

ゲーム機を1つの物差しで測ると、測定する個人によって結果がバシッと出ます。かつて私はプレステ(初代)よりもセガサターンを選びました。それで失敗したとは最後まで全く思いもしませんでしたが、結果としてあの世代の勝者はセガサターンではなくプレイステーションでした。今でもあの時セガサターン買っといてよかったなと思っていますが、人それぞれですよ。主観に基づく感想は。多様な意見はあってもいいと思うので、Switch死亡フラグ説出されても反論などはしません。

私をソニー派だとか任天堂派だとかいうコメントをいただきますが、以前も書いたことがありますが私はApple派ですよ。

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