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ソニーも専用プラットフォームビジネスに限界を感じたのかもしれない

PlayStation.Blogで、4月にSIEが設立した新会社フォワードワークスが初代PlayStation向けの名作ゲームタイトルをスマートフォン向けに提供すると伝えていました。

任天堂に続き、ソニーも本格的なスマートフォン市場に打って出ることになりました。

具体的にリリース時期まで公表されたのは以下の2本です。
・『みんなのGOLF』が我々がよく通称として使っている『みんゴル』という名称になって登場 2017年春配信予定 iOS/Android版

・人気の勇なまシリーズが小生意気にもスマホに登場した『勇者のくせにこなまいきだDASH!』 2017年夏配信予定 iOS/Android版

以下は、配信予定や対応OSが未定ながらタイトルを開発していることが発表されたタイトルです。
・『アーク ザ ラッド(仮)』
・『ワイルドアームズ(仮)』
・「どこでもいっしょ」
・「パラッパラッパー」
・「ぼくのなつやすみ」
・『ソラとウミのアイダ』(フォワードワークス完全オリジナル新作)
・「魔界戦記ディスガイア」シリーズ(日本一ソフトウェアと共同開発)
・『夜廻』(日本一ソフトウェアと共同開発)
・タイトル未発表(スクウェア・エニックスと共同開発)

また、スマートフォン向けタイトルというニュアンスとは異なりますが、トレーディングカードゲームとスマートフォンのアプリを融合させたプラットフォームとしてソニーが開発した、専用パッド、ICチップを内蔵したカード、ゲームアプリで構成される「Project FIELD」も発表されました。
「Project FIELD」はリアルカードゲームとスマホアプリを融合させたもので、プラットフォームとソニーが呼ぶことからも分かる通り、今までにない新しい発想のゲーム機のようなものです。まずは「妖怪ウォッチ」シリーズのカードゲームコンテンツが開発されるようです。

スマートフォン向けタイトルの開発は任天堂と同様専用ゲーム機依存ビジネスからの脱却を目指したものです。ソニーも専用プラットフォームビジネスに限界を感じたということでしょうか。
過去のPlayStation Mobileでの失敗を繰り返さないよう最初から確実に売れることがわかっている人気シリーズを選び、ソニーのスマホのためのコンテンツとして囲わずiOSにも対応するというソニーの本気度が垣間見えます。ただ、Project FIELDが主流になった場合ソニーは専用ゲーム機のプラットフォームとしてPS4/PS Vita/Project FIELDという3本柱を持つことになります。

任天堂は携帯ゲーム機コンテンツとしてスマートフォン向けにも軸足を作ろうとしています。専用ゲーム機プラットフォームはSwitchに1本化し、携帯ゲーム機はスマートフォンというプラットフォームに軸足を写そうとしているのかもしれません。状況次第ですが、今後3DSを終活させるという可能性もあるでしょう。

専用ゲーム機のいまの環境を考えると、任天堂がそうであったようにソニーも複数のプラットフォームを同時には支えきれないはずです。海外での展開を考えると据え置きゲーム機という分野は避けて通れませんし、今回発表されたようなスマートフォン向けタイトルは携帯ゲーム機のコンテンツそのものですからおそらく携帯ゲーム機のPS Vitaは今後専用プラットフォームとしては姿を消す運命になるのではないでしょうか。

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