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PS Vitaのプロトタイプ 製品版とは別物だった

wololo.netで、PS Vitaのプロトタイプの動画が公開されていることを伝えていました。


ビデオはASSEMblergames.comというサイトがYouTubeで公開したもので、どうやって入手したのか分かりませんが2011年に発売されたPS Vitaのプロトタイプの紹介をしています。

実は昨年8月のGameGaz Daily 2015.8.23の中でこんなニュースをお伝えしています。

●PlayStationHaxで、ASSEMblergames氏がYouTubeでPS Vitaのプロトタイプだという動画を公開していたと伝えていました。現在は非公開になっているため見ることができません。プロトタイプはどうもSDカードを使っておりUSBコネクターを持ちテレビに接続していたようです。

今回は、その動画を閲覧できるようになったという話になります。

まずぱっと見て目を引くのが、プロトタイプがPSP goのようなスライド式筐体を採用していることです。PSP go自体、スライド式筐体が市場に受け入れられるかのテストの意味合いがあったのかもしれませんが、ご存知の通りPSP goは販売台数から見ると失策だったと言わざるをえない製品でしたのでVitaでの採用も見送られたのではないかと勘繰ってしまいます。問題はそこではないんですけどね。噂では実は発熱の問題で採用が見送られたという話もあるようです。

なぜそのままこうしなかったのだとユーザーとしては意見したくなってしまうSDカード。
プロトタイプVitaでメモリースティックならまだ話の筋は通るのですが、最終的にユーザーには何のメリットもない専用メモリーカード採用という結果が残念でなりません。当初はソニーも利便性とコストを考えてSDカード採用を検討したことが分かって少し安心しました。

そしてLEDインジケーター。wololo氏は起動シーケンスなどデバッグ用途で用意されたものではないかと推測しています。

ソフトウエア的にも興味深いものが映っています。プロトタイプVitaのファームウェアバージョンは0.990で、後に隠されていたことが発覚する”package installer”が存在することが分かります。

また、機能としては持っていることが後に明らかになるHDMI端子がプロトタイプには存在していることも分かります。製品版VitaにはHDMI端子の代わりに謎のアクセサリ端子が付いていますが、設計段階でHDMI出力が存在していたのは間違いないようですので、筐体のスペースの関係で削除されたのか、実はHDMI出力としても利用できるアクセサリ端子として設計されたのかなどが気になりますね。

印象としては、製品版のVitaとプロトタイプのVitaは全く別物です。個人的にはスライド筐体のVitaも面白いかなと感じます。

プロトタイプが1種類しか作られなかったというのは考えにくいので、今回動画として世に出たプロトタイプはあくまでも開発段階に存在したプロトタイプの中の1つに過ぎないでしょう。なかなかお目にかかれるものではないですが、他のVitaのプロトタイプも見てみたいですね。

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