wololo.netで、The Z氏がニンテンドー3DSを9.2へダウングレードするためのチュートリアルを掲載していました。
3DSのダウングレードチュートリアルについては時間がなかったので手短に記事に書いたにも関わらずGameGaz Daily 2016.1.5に多数報告コメントをお寄せいただいてしまいました。
ちゃんとダウングレードできた方が数多くいることが分かりましたので、チュートリアルを日本語にしてダウングレードを紹介してもきっと大丈夫だろうということで、The Z氏の書いたチュートリアル日本語版をお届けします。The Z氏はビデオを使って補足しながらのチュートリアルでしたが、日本語版はビデオがないのでその分ちょっと加筆してあります。今更感ありますが、私の休日との絡みもあったのでご勘弁ください。
ただし、3DSがbrickする可能性はありますからダウングレードするなら自己責任でお願いします。
3DSにカーネルexploitが発見されたことで、以前のファームウェアへの書き換え(ダウングレード)が可能になりました。
ダウングレードするメリットは、旧ファームウェアでしか動作しなかった古いexploitを再び使えることです。カスタムファームウェアのインストールやカスタムチャンネルのインストール、バックアップ起動などが実現できるようになります。
チュートリアルでは3DS(2DSや3DS LL含む)の最新ファームウェアである10.3から9.2へのダウングレードについて解説します。
ダウングレード対応モデルと対応ファームウェア
ダウングレードに必要なファイルを用意することがまず必要ですが、その前にダウングレードできる3DSのモデルとシステムバージョンを確認しましょう。
現時点でダウングレーダーが対応しているファームウェアは10.3.0-28xまでです。今後ダウングレードできないように対策した10.4.0-29などがリリースされる可能性がありますが、10.3.0-28xまでしかダウングレードできないとお考えください。
ダウングレーダーに対応しているのはニンテンドー3DS、3DS LL、2DSです。
new3DSとnew3DS LLについては技術的には可能ですしダウングレードできたとの報告も頂いていますが、brickして二度と起動できなくなってしまう恐れがありますので今はダウングレードを推奨しません。
ダウングレード対応モデルだった場合 いざダウングレードへ
「チュートリアル通り進めた」と思っていても3DSがbrickしてしまったというユーザーが事実存在します。責任は負い兼ねますのでダウングレードをする場合は自己責任です。万が一brickさせてしまい起動できなくなってしまった場合にはあなたの3DSは液晶やボタンの部品取りにしか使用できなくなります。誰かに復旧方法を聞いて回っても部品取りとして貰ってやるよという回答しか得られませんので、その覚悟がある方のみ、以下のステップにお進みください。
PC側で必要な作業
ダウングレードに必要なファイルについて
一般的にはユーザーモードexploitが一つあればそこをエントリーポイントとしてHomebrewを起動することができますので、3DSの10.3で動作するHAX(NinjhaxやBrowserHax、HomeMenuHax)を用意し、それに加えていくつかファイルをSDカードにコピーします。ただし、チュートルアルとしては誰でも無料でできるBrowserHaxとHomeMenuHaxを取り上げます。
まずはHomebrew Launcherを起動するために必要なHomebrew starter kit(starter.zip)を用意します。
次にGBATempから最新のSysUpdater.zipを用意します。Grab the sysUpdater app from hereと書かれてるhereをクリックしてダウンロードします。
そしてHomeMenuHaxのファイルも必要です。https://github.com/yellows8/3ds_homemenuhax/releasesからダウンロードします。現在の最新バージョンは10.3に対応したmenuhax_v2.1.zipです。
ダウングレード先のファームウェア(9.2)も用意します。
著作物を含むのでここでは入手先を紹介できません。まともなチュートリアルはどこも直接は背溶解していません。ここでもヒントだけ書きます。日本版3DSの場合です。
“[MEGA] [CIA/BIN] MSET 4.X & 6.X backups, Browser backups, Update packs (All Regions)”
でググって、同じトピックを見つけ(閲覧にはそのフォーラムへの登録が必要です)必要なファイルを探してください。
旧3DSの場合は
OLD 3DS -> Updates : -> Full update packs : -> JPN : 9.2.0-20J (Full) [mirror]
ファイル名は 9.2.0-20J(Full).zipです。
new3DSの場合は
NEW 3DS -> Updates : -> Full update packs : -> JPN : 9.2.0-20J (Full) [mirror]
ファイル名は 9.2.0-20J(Full)_n3DS.zipです。
new3DSの場合だけ注意が必要です。ダウングレードする場合ここを間違えるとbrickします。
updatesフォルダから
000400102002CA00.cia
を必ず削除してください。
旧3DSも普通のリンク先はMEGAで、mirrorがMediaFireになっています。必ず9.2.0-20Xのリージョン表示部分XがJになっているかを確認しましょう。これも間違えると3DSがbrickします。
必要なファイルの準備は以上です。
間違いがないように、これら4つのzipファイルを解凍すると出て来るファイルやフォルダを書いておきます。
starter.zip(¥3ds と ¥Themes と boot.3dsx)
SysUpdater.zip(¥sysUpdater)
menuhax_v2.1.zip(¥3ds¥menuhax_manager)
9.2.0-20J(Full).zip(旧3DSの場合) または 9.2.0-20J(Full)_n3DS.zip(new3DSの場合)(¥updates)
これらを3DSのSDカード(new3DSの場合はmicroSDカード)にコピーします。コピーするディレクトリは¥sysUpdaterのみ異なりますので注意してください。
starter.zip
└¥3ds
└¥Themes
└boot.3dsx
全てSDカードのルートにコピーします。
SysUpdater.zip
└¥sysUpdater
sysUpdaterフォルダを3dsフォルダへコピーします。先にstarter.zipの作業をしていれば3dsフォルダがすでに存在していますのでそこへコピーしてください。
menuhax_v2.1.zip
└¥3ds
└¥menuhax_manager
全てSDカードのルートにコピーします。先にstarter.zipの作業をしていると実際にはstarter.zipの3dsフォルダにmenuhax_managerフォルダをコピーすることになります。
9.2.0-20J(Full).zip または9.2.0-20J(Full)_n3DS.zip
└¥updates
updatesフォルダをSDカードのルートにコピーします。updatesフォルダ内には多数のciaファイルが含まれています。
【注意】new3DSの場合はupdatesフォルダ内にある
000400102002CA00.cia
を必ず削除してください。
結果としてSDカードのルートディレクトリ内の配置は以下のようになります。
boot.3dsx
¥3ds
└¥sysUpdater
└¥menuhax_manager
¥Themes
¥updates
3DS側で必要な作業
10.3を9.2にダウングレードする前提での記載になります。
SDカード(new3DSの場合はmicroSDカード)を3DSに挿入し、3DSを起動します。
3DSブラウザを起動して
http://yls8.mtheall.com/3dsbrowserhax.php
へアクセスし、
旧3DSの場合はspider28haxをクリック
new3DSの場合はbrowserhax_fright_tx3gをクリック
すると、しばらくしてHomebrew Launcherが立ち上がります。
3DSがフリーズする場合は3DSを再起動して再度試してください。
HomeMenuHaxのインストール
Homebrew Launcherが起動したら、MenuHaxをインストールするためにMenuHax Managerを起動します。MenuHax Managerを起動したらInstallを選んでAボタンを押します。これでMenuHaxが3DSにインストールされました。続けるにはAボタンを押すよう促されるのでAボタンを押します。
その後Bボタンを押すとMenuHax Managerを終了するにはSTARTボタンを押すよう表示されるのでSTARTボタンを押してHomebrew Launcherへ戻り、3DSを再起動してください。
再起動後、下画面左上のテーマボタンをクリックしテーマ変更を選択、メニューをキャンセルで抜けて電源ボタン長押しで3DSを再起動します。
HomeMenuHaxを使ってSysUpdaterを起動
Lボタンを押しながら3DSの電源を入れるとHomebrew Launcherが直接起動します。下画面をスクロールしてダウングレーダー本体であるSysUpdaterを起動してください。
すると上画面がこのような画面になります。
#1、#2、…ときて#8まで表示されればARM11 カーネルexploitの起動成功です。
また、次のような画面になったらダウングレード失敗です。
3DSを再起動してもう一度やり直してください。
起動成功した場合、
(A) update
(Y) downgrade
(B) exit
と表示されますので、Yボタンを押してダウングレードを選択してください。ダウングレードが始まったら3DSの電源を誤って落とさないように注意してください。3DSに触ってボタンを押したりすることも厳禁です。
ダウングレードプロセスが完了するとその旨が表示され、3DSを再起動すると9.2へのダウングレード完了です。