Hackinformerで、JustPingo氏がニンテンドー3DSの最新ファームウェアである10.3からより脆弱性の多い9.2へダウングレードすることができるユーティリティKernelTimeMachineをリリースしたことを伝えていました。
まず、JustPingo氏がKernelTimeMachineを配布したと発表したところは違法コピーサイトみたいですので(しかも要登録)紹介は控えます。GitHubでソースコードの公開がされていますのでそちらから入手して(devkitARMなどの環境が必要になりますが)コンパイルした方が良いでしょう。
しかし既にJustPingo氏が把握しているだけでも8台の3DSがダウングレードに失敗してbrickしているようです。本人はまだ開発中につき不安定なので使わないよう警告していることだけはお伝えしておきます。
DO NOT TRY TO DOWNGRADE WITH THE CURRENT TOOLS.
Already 8 known bricks.— Capitaine Vanille (@JustPingo) January 3, 2016
現状のツールでダウングレードにトライしないでほしい。既に8台brickしてる。
今後安定版が公開された時に備えてダウングレードを希望する場合は10.3の3DSにHomebrew Launcherをまずインストールしておいた方が良さそうです。
使っているハックはsmea氏らが32C3で発表したmemchunkhax2というARM11のカーネルexploitで、NANDバックアップがなくてもダウングレードできるというものです。新旧問わず3DSの10.3含めた全ファームウェアに対応します。実際には同じく32C3で発表された10.2までのnew3DS専用のsnshax(カーネルexploitではない、かつ10.3で対策済み)でもダウングレードは可能だったようです。
実際のダウングレードはHomebrew Launcherからmemchunkhax2を使うCIA形式のHomebrewを起動させるというステップになります。
システムのダウングレードという細心の注意が必要な作業ですので安定版ダウングレーダーのリリースを待ちましょう。待ってる間に対策ファームウェアがリリースされる可能性もありますけど。
なお、32C3で発表されたその他の新haxの情報もHackinformerに掲載されていたのでざっと書いておきます。
ntrcardhaxはARM9のカーネルexploitで、DS時代のPassMeのようなハードウェアがあればDSのバックアップ起動が可能になるというもののようです。
arm9loaderhaxはnew3DSのBootROMにペイロードを直接書き込むことができます。CFWも可能になりますね。