wololo.netで、MajorTom氏がPS Vitaの専用メモリーカードのデータをダンプすることができるユーティリティPS Vita Memory Card dumper(PBOOTdump)をリリースしたことを伝えていました。
PS VivaのメモリーカードはメモリースティックやSDカードといった汎用性のある規格ではなくVita専用の独自規格です。カードリーダーというものも存在しないためデータを直接閲覧することすらできない状況でした。
今回紹介する方法では、正規の(ストアから購入した)PSPゲームが必要です。PBOOT_dump.PBPをそのゲームのPBOOT.PBPファイル(アップデートファイル)としてVivaへコピーし(VitaFTPなどで転送します)、コンテンツ管理アシスタント(CMA)でゲームのバックアップとレストアを繰り返すとメモリーカード内の一時フォルダ(ms0:/のTEMPフォルダ)にコンテンツの中身を丸っとバックアップするので、最後にそのtempフォルダへアクセスすればメモリーカードのコンテンツが入手できるという仕組みです。
途中でVitaFTPなどのHomebrewを使いますので、当然ハック済のVivaが必要です。
https://t.co/I7ktUpxhnA
Add it to any PSP game (as PBOOT.PBP), backup the game, restore it, check ms0:temp.— Major_Tom (@MajorTomVita) December 7, 2015
https://t.co/I7ktUpxhnA
これをPSPゲームに入れ(PBOOT.PBPとして)、ゲームをバックアップ、レストアしてms0:tempを見てね
ちょうどHackinformerでチュートリアルが公開されましたので、簡単に紹介します。
1) Major_Tom氏がリリースしているPS Vita Memory Card dumper(PBOOT_dump.PBPファイル)をPBOOT.PBPにリネームする。
2) リネームしたPBOOT.PBPをVitaFTPなどのツールを使ってVivaへ転送する。PSPのゲームのアップデータとして適用されるようPSPのゲーム本体(EBOOT.PBP)があるフォルダへコピーすること。
3) VitaをPCに接続し、CMAでアップデータを適用したゲームをPCへバックアップする。
4) バックアップしたデータをVitaへレストアする。
5) 再びVitaからPCへゲームをバックアップする。前回よりも時間がかかるが、メモリーカード全体をms0:/temp/へバックアップしているためである。
6) もう一度バックアップしたデータをVitaへレストアする。
7) VitaFTPなどのツールを使ってms0:/temp/ フォルダへアクセスすると、メモリーカードコンテンツがバックアップされているのでAdhoc File TransferなどでPCへコピーする。
改めてメモリーカードをダンプするには、まずtempフォルダを削除するか、別のフォルダ名にリネームすることが必要です。