米PlayStation Blogで、SCEワールドワイド・ スタジオプレジデントの吉田修平氏の投稿記事として北米及び欧州のPlayStation StoreにおいてPS4向けにPS2タイトルの販売を開始すると発表していました。
PlayStation 2のタイトルをPlayStation 4でプレイできるようにするためにPS2エミュレーション技術を開発していたことが明らかになりましたが、そのPS2エミュレータ向けのタイトルを正式に発表したことになります。残念ながら今回日本のPlayStation Storeでは販売されないようですが、PS4のファームウェアはどの市場向けも同じですので日本向けは対応しない、ということはないでしょう。
その北米と欧州でのみ販売されるPS2タイトルは以下の8本です。
Dark Cloud — 14.99ドル
Grand Theft Auto III — 14.99ドル
Grand Theft Auto: Vice City — 14.99ドル
Grand Theft Auto: San Andreas — 14.99ドル
Rogue Galaxy — 14.99ドル
The Mark of Kri — 14.99ドル
Twisted Metal: Black — 9.99ドル
War of the Monsters — 9.99ドル
これらPS2タイトルは、単なるPS2タイトルではなくPS4向けにアレンジされたダウンロード版です。
まず、オリジナルPS2にはないトロフィーのサポート。トロフィーはオリジナルタイトルのクリエイターとも調整した上で設定されるものです。
そしてグラフィックが1080pになり、そのおかげでリモートプレイやセカンドディスプレイにも対応するばかりかPS4の機能であるシェアプレイもサポートです。
トロフィーやリモートプレイはPS2にはありませんので、それらの機能の実現のためには先に紹介したようにPS4向けのPS2タイトルを新規に購入する必要があります。つまり、PS2アーカイブスどころかPS2のオリジナルゲームディスクを持っていてもPS4でプレイしたければ買い直す必要があるのです。
こうして見ていくと、PS4で内々に開発されたPS2エミュレータは後方互換のためではなく、過去のコンテンツを開発費をあまりかけずにリビルトして活用するための技術でしかないことがわかります。
PS2エミュレータという言葉だけでかなり期待してしまっておりましたが、その内容を知った今、ちょっと残念な気分です。