Wiredで、ソニーがPlayStation 2のタイトルをPlayStation 4でプレイできるようにするためにPS2エミュレーション技術を開発していると伝えていました。
最近ではXbox OneがエミュレーションによるXbox 360への後方互換に対応したことが話題となりました。ソニーはPS3に関してはストリーミングによる擬似的な後方互換を取り入れていますが、それは厳密には後方互換とは呼べません。PS2に関してもPS4ではプレイできず、HDリマスター等で人気タイトルを移植するのが関の山でした。
PS3時代にも同じような動きがありました。PS2に関してはアーキテクチャが異なるためソフトウェアエミュレーションではハードルが高く、PS3発売時はハードウェアによる後方互換を採用していました。後にソフトウェアエミュレーションの開発も進めましたが結局正式に発表することなく断念。Cobra USBがその機能を利用してPS2のバックアップ起動を実現していますね。
PS4になってハードウェアが進化してソフトウェアエミュレーションも可能になりそうな気もしていましたが、そもそもソニーはPS4では後方互換を切り捨てたものだと思い込んでいました。そんな時にXbox OneがソフトウェアエミュレーションでXbox 360に対応のニュース。そしてタイミング良くPS4がPS2のソフトウェアエミュレーション開発中という今回のニュースです。
「PS2のゲームを現行機でプレイできるようにするためにPS2エミュレーション技術を利用するべく準備中です。ただし現時点ではそれ以上のコメントは控えさせていただきます。」
Wiredに送られたソニーからのメールにはそう書かれていたそうです。つまりソニーが公式にPS4でPS2のゲームを起動させるためのエミュレータを開発していることを認めたことになります。
そのPS2エミュレーションですが、Eurogamerによると日本で11月19日に発売された『Star Warsバトルフロント
1)『Super Star Wars』
2)『Star Wars: Racer Revenge』
3)『Star Wars: Jedi Starfighter』
4)『Star Wars: Bounty Hunter』
の４つのタイトルのPSNコードが含まれているそうです。そしてそのうち2)、3)、4)の3本はPS2のコードをPS4に移植したのではなくエミュレーションソフトウェアで動作しているとのこと。
Wiredはこれを受けてソニーへ問い合わせのメールを送ったところ、先の回答を得たのだと思います(そこまでの詳しい経緯は書かれていないので私の憶測に過ぎません)。
実際に動いているタイトルがあるのであればPS2エミュレータは目下開発中というよりも、既にPS4のファームウェアの中に含まれており一部タイトルは動作するようになっていることになります。ソニーは公式にそれを一切発表していませんが、動作タイトルが存在する時点で実は現時点でもPS2エミュレータはかなりの仕上がりだと言えるのかもしれませんが、ソニーが正式に発表しないということは品質はソニーの基準を満たしていないのでしょう。今後の開発の進展が待たれます。
エミュレートするのがPS3ではなくPS2というところがポイントですが…いくら歴代PlayStationの中で最も売れたハードだとしてもちょっと今更感はありますね。セールスポイントにはなると思いますのでPS3の時のPS2エミュレータのようにお蔵入りしないことを祈ります。
ちなみに『Star Warsバトルフロント
ちょっと欲しくなってしまいました。