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ニンテンドーNX 開発キット配布開始 なんと据え置き+携帯型の高スペックマシンに

The Wall Street Journalで、任天堂が発売を予定している次世代機NXのソフトウェア開発キットの配布を開始したと伝えていました。

WSJはこの情報を複数の関係筋から入手したようです。信憑性についてはかなりあると考えても良さそうです。なお、WSJに私は登録しておらずWSJの全文が読めないため、その記事を引用したNintendoLifeを参考に記事を書きます。

配布先はサードパーティーのソフトウェアデベロッパーで、この開発キットによりゲームの開発が可能になります。もともと2016年中に詳細を発表とされていましたので来年のE3あたりにはNX向けタイトルのデモンストレーションが行われるとすると時期的にはいいタイミングかもしれないというのが個人的な感想ですが、実はE3でのデモンストーレーションどころか来年早々には詳細が発表され年内に発売される可能性もある模様です。

また今回、謎に包まれていたハードウェアについても一部が明らかになりました。なんと、 携帯ゲーム機としても据え置き型ゲーム機としても使えるハイブリッド型、据え置き本体に携帯機が少なくとも1つ付属するような製品で、Wii/Wii Uのコンセプトとは異なり「業界最先端のチップを採用」する高スペックマシンだとか。

携帯機が「少なくとも1つ」というのはイメージ的にはWii UでいうところのWii U GamePadが1台は付属した状態で販売されるという意味だと思われます。とは言ってもモバイルゲーム機ですからWii Uにコントローラーとしても使える3DSが1台付属(4台まで同時接続可能)とかの方がよりイメージしやすいかもしれません。NXについて携帯ゲーム機なのか据え置き型ゲーム機なのかを故岩田社長が明言しなかったのも納得です。もっとも肝な部分ですからね。

NXはある意味、Wii Uが「こうだったらよかったのに」という以下の欠点をカバーしているので相当期待値が高まるのではないでしょうか。

・Wii U GamePadが複数台接続できればよかったに
・3DSをコントローラーにできればよかったのに
・PS4やXbox Oneより高性能だったらよかったのに

今までなら「いや、時代はスマホでゲームだよ。専用機は終わり」と言われてしまうところですが、コアゲーマーとファミリーゲーマーはこのNX1台でカッツリ押さえて、カジュアルゲーマーはDeNAとの提携アプリ系でゴッソリ押さえるという、ハードウェア1種類でゲーム業界フルラインナップ状態を任天堂は目指すようです。

気になるのはWii Uと3DSの後方互換ですが、どう考えてもソフトウェアエミュレーションですね。そのための「業界最先端のチップを採用」する高スペックマシンです。

ただ、ハードで勝負できるのは結果1種類だけになりますから、これでコケたらかつてのセガと同じ運命を辿らざるを得なくなりそうです。

[追記]
記事を書いていたのは日本人のTakashi Mochizuki氏(@mochi_wsj)ということで、調べたら要登録なのは変わりませんが
任天堂、新ゲーム機「NX」用ソフト開発ツールの配布開始
という日本語の記事がありました。

ところで Takashi Mochizuki氏によると、「業界最先端のチップ」というのは具体的にどういう意味なのかについてこう言及していました。


“業界最先端”のチップ = PS4やXboxよりもパワフルという意味? 私の答えは「分かりません」。でも情報筋の人がそう言ったんです。

発言者の意図は聞き手にはわからない、そういうことのようです。その時に聞かないと分からないですよね。

ちなみにこのTakashi Mochizuki(望月?)さん、彼の個人的な感想はこうです。

故岩田氏のことを天才というからにはゲーム好きな感じがしますが、やっぱりゲームが好きみたいですね。

多分境遇が一緒です。一度お会いしてお話してみたいです。

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