Supercardチームが、ニンテンドー3DS向けのFlashcart “SuperCard DSTWO”をベースに機能を強化したSuperCard DSTWO PLUSを10月に発売すると発表していました。
SupercardチームはFlashcartが日本で「マジコン」と呼ばれブレイクし始めた初期の頃から現時点まで唯一継続して製品を発売し続けている老舗で、Flashcartが違法コピー起動排除のため世界中の市場から締め出された中よくぞ生き延びているものだと感心します。中国市場だけでもそこそこ利益が出ているからこそなのでしょうか。
さて、この新製品SuperCard DSTWO PLUSは既存のDSTWOをベースにして機能を追加した形のFlashcartです。バックアップ起動機能はSky3DSやGateway 3DSに対応できないと考えたのか、3DS、DSのバックアップ起動のみならずエミュレータの新規導入なしでGBAやSNESもプレイ可能というのを売りにしています。とは言っても基本は以前からDSTWOでプラグインとして配布していたのと同様ビルトインエミュレータのようですので単なる宣伝文句に近いです。それをあたかもネイティブ起動できるかのような作りにしたUIならそこそこ便利かもしれません。
ハードウェアとしてはnew 3DS対応なのは当然として、CPUは396MHz、RAMを32MB搭載、DSTWOとの比較でFlashメモリへのアクセス速度が4倍でCPLDも2倍高速だとしています。
DSのバックアップ起動に関しては、DSTWO EOSをそのまま使っています。最も特徴的かつ意味が分からないのが3DSバックアップ機能に関して「Gatewayプラグイン」なるものでGateway 3DSをエミュレートして3DSのバックアップ起動対応だと声を大にして主張している部分です。
Gateway 3DSチームが情報を開示するはずがありませんので、Supercardチームが独自に解析して仕組みをパクったということなのでしょうか。
唯一現存する老舗もさすがになりふり構っていられなくなってきているようです。