Yifan Lu氏が、自身のブログでPS Vitaのオープンソース開発環境(ToolchainとSDK)を作成するための協力者を募集していました。
PS vitaでのネイティブHomebrew開発の障壁はツールチェーン(プログラミングツール集)とSDK(ソフトウェア開発キット)です。Vita自体にはゲーム等を開発して販売するために用意された公式ツールがありますが、Homebrew開発は有志による自作アプリケーション開発であり、ソニーが配布しているデベロッパ向けのものは開発環境としては使用できません。
PSPではHomebrew開発が盛んに行われていましたが、それはPSPSDKといった有志が開発したオープンソース開発キットが存在したからです。VitaでもHomebrew開発が行われる環境になるにはVita版の”PSPSDK”が必要です。
そもそもそういったオープンソースツールが存在しないのはVitaの実行フォーマットの情報に精通した人物がそれを開発しなければなりませんが、それには非常に時間がかかりなかなか上手く行かないのが現実です。
そこでYifan Lu氏は潜在的に存在する開発者に対して開発環境の構築を呼びかけることにしました。Yifan Lu氏自身はある程度の開発見通しを持っているようで、それに対して実際に作業をしてくれるスタッフ募集のような感じです。
条件は3つ。ELFフォーマットの仕組みについて理解をしていること、ARMアーキテクチャでのELFフォーマットについてにある程度知識があること。そしてここが恐らく日本人開発者にとって鬼門かもしれませんが英語がある程度できること。3つめの英語に関してはYifan Lu氏は一言も言っていませんが、英語が世界標準言語である以上避けては通れないものです。今はGoogle翻訳等の機械翻訳がありますから全く意味不明という領域にはならないはずですので興味があるのであれば思い切って飛び込んでしまってもいいと思います。