PlayStationHaXフォーラムで、PS Vita初期型のゲームカード挿入口横にある”アクセサリー端子”という謎のコネクターについての考察を掲載していました。(yyoosskさん情報ありがとね)
言われてみれば用途がいまだに不明なアクセサリー端子がVitaには確かにありますね。Slimモデルから無くなっていましたのでその存在自体を忘れていました。
このアクセサリー端子に接続するケーブルは開発機のみならず市販モデルでも本来「コミュニケーションケーブル」として使われるようです。コミュニケーションケーブルと言うとなんだか機能がありそうな感じがしますが、要するに通信ケーブルの意味で当たり前と言えば当たり前です。問題は何のために用意されていたのかを知りたい訳ですが、PlayStationHaXフォーラムではあれこれと考察が行われていました。
使い方が謎なコネクターですから当然Vita用ケーブルなどは販売はされていません。ところがどうもパナソニックのデジタルカメラであるLumixで使われているコネクターとVitaのアクセサリー端子のコネクター形状が同一であることが明らかになりました。となるとケーブルが使い回せそうです。
ところがこのLumixケーブル、片側はVitaのアクセサリー端子と同一形状で反対側は普通のUSBになっておりVitaのアクセサリー端子にぴったりとはまるものの、いざ反対側をPCと接続してVitaとPCを接続するとフリーズするそうです。
USBですからそこには5V電圧がかかっています。わざわざプラスとマイナスが逆仕様とか電圧かかるとヒューズが飛ぶような仕様だと誤接続したユーザーのVitaを必ず故障させてしまうことになるのでさすがにソニーもそれはやらないとは思いますが、さすがに自己責任という言葉が浮かびます。
Lumixのケーブルだとそうなるのかと思いきや、今度はパナソニックではなくソニー製のカメラでも同じコネクターを使っているとかでソニー製ケーブルで試したところ、画面上部にあるVitaのWi-Fi接続のマークが消えるばかりか電波強度の表示も消えたとか(実際にはインターネットに接続はしている)。ただ、ソニー製だとこうなるという話ではなく結局はフリーズしたりしていたそうです。
その後の調査でフリーズしていたのはピンアサインが違うなどという問題ではなく、実際にパナソニックやソニーのケーブルコネクターとVitaのアクセサリー端子は見た目同じに見えるし実際にケーブルも刺さるが完全には一致していないのではないかという考察まで飛び出しました。
結局のところ、調べても現状分かっていないと言うのが結論です。ソニーが最終的に不要だと判断して新型Slimモデルで無くしたコネクターですからもう二度と使われることは無いでしょう。ですから謎は謎のままで終わる可能性が濃厚です。
実は何らかのサービス用ポートで、ハッキング対策としてSlimモデルからは削除されたのかもしれないなんていう妄想を抱き始めると、このアクセサリー端子、もの凄く気になり始めます。おそらくLumixケーブルだのを探してきて調査した人たちにはそんな気持ちもあったのでは無いでしょうか。