wololo.netで、Joel16氏がuOFWの開発に協力してくれるメンバーを募集していました。
uOFWはPSPの公式ファームウェアを解析してオープンソースとして公式ファームウェアを作るプロジェクトで、2011年から始まり凍結状態を乗り越え1年程前に細々ではありますが開発が再開されました。現在はuOFWteamとして活動していますが、まだ協力メンバーを募集している時点で開発状況は順調とは言い難いのでしょう。
基本的にはPSPの6.60ファームウェアをモジュールごとにリバースし、オープンソースとしてソニー公式ファームウェアを扱えるようにすることが目的です。以前は改造可能な公式ファームウェアを目指すようなニュアンスでしたが、さすがに現在では第一線を退いた過去のゲーム機のファームウェアですので若干目的のベクトルが変わっています。
・VitaのePSPの理解に役立つ
・PC向けPSPエミュレータの開発に役立つ
このようなPSPのOFWリバースの目的は2011年のuOFW開始当初は想定されていません。現時点でオープンソースのPSP公式ファームウェアが完成したとしても、じゃあPSPにインストールしようかという話にはならないでしょう。PC含めた他のデバイスでのPSPエミュレータというのが現実的な活用方法と言えます。
エミュレータのための解析という方向性での進展が期待されるuOFWですが、現実はかなり厳しいと言わざるを得ません。Githubで公開されている、現時点でのモジュールリバース状況を見ても、まだ手つかずのモジュールが大量に存在しています。しかも最新更新状況が2014年8月となっており、8ヶ月程進展がない状況のようです。
このuOFWをきっかけにリバースエンジニアリングに興味を持つのもよし、MIPSの理解を深めるのもよし、様々なアプローチがありますから今はそんな難しいことできないよ、と思っている貴方もこっそり解析に取り組んでみれば数年後には「世界的に著名なディベロッパー」と呼ばれる日が来るかもしれません。
今活躍しているハッカーや開発者も最初からプログラミングができた訳ではありません。好きこそ物の上手なれですから、開発というものに得体は知れないが面白そうだと興味を感じるなら、正式にuOFWteamへの参加表明などしなくてもいいのでこっそりリバースエンジニアリングというものを体験してPSPシーンへ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。