/talkフォーラムで、qwikrazor87氏がPS Vita 3.36 ePSP向けのHomebrewローダーVHBLをバブルアイコンとしてVitaにインストールするPatapon 2 VHBL installer (3.36)をリリースしていました。
昨日JP/US/EUのマルチリージョンで3.36 VHBLをバブルアイコンとしてインストールするためのexploitタイトルとして『パタポン2』のゲームタイトルが公開されました。今回はそのVHBLバブルインストーラー、つまりデータ本体の公開です。近々のリリースはしないみたいなこと言ってましたが、早々のリリースとなりました。
使い方は以下です。『パタポン2』ではなく『ベースとなるゲームタイトル』となっているのは元の英文がそうだからです。つまり、この方法はパタポン2専用ではなく他のゲームのexploitでもこの方法が利用できる(バブルハック自体が対策されない限り)ことを意味すると理解して良いと思います。今回配布されたPatapon 2 VHBL installerはセーブデータフォルダ名からも分かりますが、あくまでも『パタポン2』専用です。
ちなみに、元記事に書かれているのは以下の大筋のみでチュートリアルにはなっていません。今手元にWindowsマシンがないのでそもそも私に署名はできず、時間もないので試した上でのチュートリアルが書けませんが、多分このバブルハックVHBLとやり方は同じなので抜けている分は参考にしてください。
1) sign_np (またはfake_np)を使用し、VHBL.ISOをベースとなるゲームタイトルで署名する
[追記]
墓石NNさんからコメントでいただきましたが、パタポン2以外に署名の際ベースにするゲームが必要です。お持ちのダウンロード版ゲームを使うことになります。体験版でもOKです。qwikrazor87はminisは使えないとコメントしています。
Yet another thing, the VHBL base game will need to be a regular PSP game, not a minis, since those have a 24 MB limit.
— qwikrazor87 (@qwikrazor87) January 24, 2015
もう一つ注意。VHBLのベースゲームには通常のPSPゲームタイトルが必要。minisは24MBの制限があるので不可です。
ベースとなるゲームとして偽装するのでそれ以上の容量のISOを署名するのは不可です。
2) 署名済みVHBLのEBOOT.PBPをexploitセーブデータ(UCJS10089_DATA00)にコピーする
3) PATH.TXTにあるパスをベースとなるゲームのフォルダのパスになるよう変更する。
例: 『パタポン2』日本版のゲームIDはUCJS10089なので、パスはms0:/PSP/GAME/UCJS10089になる。また、パスの最後にはスラッシュ(‘/’)を入れたりEnterを押して改行したりしないこと。配布されたセーブデータの中のPATH.TXTのようにするとよい。
4) UCJS10089_DATA00とVHBL01234をVitaに転送しデータベースを再構築する。
[追記2]
Patapon 2 VHBL installer (3.36) (v2)がリリースされています。
ベースゲームフォルダがリネーム済かどうかをチェックし、0x80010002エラーを修正したそうです。
[追記3]
The Z氏がビデオでチュートリアルを用意してくれました。英語ですが…
[追記4]
The Z氏のビデオを参考にしつつ、過去記事の情報を使いVHBL installerのチュートリアルっぽいものを作りました。
必要なものは以下。
fake_np v1.0 tool: http://wololo.net/talk/viewtopic.php?f=29&t=10197 (参考: fake_np v1.0の日本語記事)
Patapon 2 VHBL installer: http://wololo.net/talk/viewtopic.php?f=53&t=41343
PkgViewer: http://www.qj.net/ps3/applications/pkgview-v13-windows-app-released.html
Sony Entertainment Network: https://account.sonyentertainmentnetwork.com/
1) 上記の必要なファイルをそれぞれ準備する。WindowsPCも必要。
2) ベースとなるPSPタイトル(ダウンロード版)を用意する。The Z氏の動画ではUNO(EU版/NPEH00020)を使っている。
3) Sony Entertainment Networkへアクセスし、「コンテンツ」からベースタイトルを探してダウンロードすると、ベースタイトルの.XPDファイルが入手できる
4) .XPDファイルをテキストエディタで開くと[File]の部分にソニーサーバーへのリンクがあるのでコピーしてウェブブラウザで開くと.pkgがダウンロードできる
5) 入手した.pkgをPkgViewerで開いてEBOOT.PBPファイルを入手する
6) .PBPファイル(最終的にはEBOOT.PBPというファイル名にして署名するため、ここで一旦仮にPSN.PBPとリネームしておく)とPatapon 2 VHBL installerのVHBL.ISOファイルをfake_npをインストールした同一ディレクトリに配置、Windowsでコマンドラインを起動し、そのディレクトリで以下のコマンドを実行する。
fake_np -b PSN.PBP VHBL.ISO
これで署名済のEBOOT.PBPが出来上がる。fake_npのコマンドについてはfake_np v1.0の日本語記事を参照のこと。
7) 署名済みVHBLのEBOOT.PBPをexploitセーブデータ(UCJS10089_DATA00)にコピーする。
8) UCJS10089_DATA00にあるPATH.TXTをテキストエディタで開き、そこに記述されているパスを2)で用意したベースとなるゲームのフォルダのパスになるよう変更して保存する。
例: 欧州版UNOを使った場合はms0:/PSP/GAME/NPEH00020になる。
NPEH00020はベースゲームのゲームID。また、パスの最後にはスラッシュ(‘/’)を入れたりEnterを押して改行したりしないこと。配布されたセーブデータの中のPATH.TXTのようにするとよい。
9) UCJS10089_DATA00とVHBL01234をVitaに転送する。
10) パタポン2を起動し、データを読み込んだところで画面がグレー→緑になったらゲームから抜ける。PS Vitaの電源を一旦落とし、HOME+R+POWER同時押しで電源を投入してセーフモードで起動しデータベースの再構築を行う。
11) 起動したらもう一度電源を切り。メモリーカードを抜いてもう一度データベースの再構築を行い、電源を再び切った後にメモリーカードを挿入、データベース再構築をし、ベースゲーム(署名したVHBL)のバブルアイコンをタップするとVHBLが起動する。
後日修正予定がある模様ですが、完了したからと言ってパタポン2のセーブデータを削除すると現状ではライセンスの関係で問題が起こるそうです。