/talkフォーラムで、Total_Noob氏がPS Vita ePSPのカスタムファームウェア CEF 6.60 TN-V10をリリースしていました。
ここのところTN-V9.5、9.6、9.7と細かいバージョンナンバーでのアップデートが続いていしたので、久々のメジャーアップデートになります。
バージョン表示だけでなく、内容もメジャーアップデートレベルになっています。
- CSPSPオンラインマルチプレイ対応
- PSPFilerでのHomebrew並べ替え機能追加
- PEOPS SPUプラグインによるPS1ゲームのTN Savestate plugin(ステートセーブプラグイン)サポート
- リカバリーメニューがセレクトボタンに対応。VSHメニューもリカバリーメニューもXMBでセレクトボタンを押すことで開くことが可能に。
- リカバリーメニューに’Suspend device’と’Restart VSH’の項目を追加
- リカバリーメニューに’Reset TN-V settings’の項目を追加(Advanced ->)
- March33とSony NP9660のISOドライバー削除。デフォルトのドライバーをInferno Driverに変更
Inferno DriverはCFW PROに搭載されている、ゲーム起動互換性を向上させるISOドライバーです。Inferno Driver自体March33=M33ドライバーベースの改良版です。M33のソースコードは開発者のDark-AleX氏が非公開にしていたのでInferno DriverはM33ドライバーをTeam PROが独自で解析してコードを起こし不具合修正等の改良を加えた、ある意味手間の掛け方はTeam PRO独自開発に近い存在だといえます。
173210氏によると、Total_Noob氏はTeam PROのColdbird氏からInferno Driverの使用許可を得たらしいです。TNとARKがISOドライバーを共用し始めたという点では画期的な変更ではないでしょうか。ただし技術的な面では画期的ではありませんし、Inferno Driver自体Google Codeにソースコードが公開されてるものです。ところでGPLv3ライセンスの場合Total_Noob氏も本来ならソースコードも公開しなければならないはず。使用許可を得た場合はいいのかどうかよく分かりません。
M33ドライバーが無くなっても後継とも言えるInferno Driverがあれば実運用上問題なさそうですが、古くからPSPハックになじんできた方の中にはNP9660がないと動かないゲームはありそうな気がします。しかしTotal_Noob氏曰く、それらも全てInferno Driverでカバーできると判断したからこそNP9660ドラーバーを削除したのだと主張しています。その他POPSLOADERも今後サポート予定だそうです。
なお、今回のTN-V10は3.01以下のPS Vita向けです。事実上、既にインストール済のPS Vita向けと言っても過言ではありません。3.18等の最新ファームウェアでTN-Vを起動させるには新たなカーネルexploit(通称kxploiit)のリリースが必須ですが、それはもう少し先の話です。