GBATempで、bunnei氏がニンテンドー3DSエミュレータ “Citra”プロジェクトを公開していました。
“Citra”はC++で書かれた、現時点では実験的に取り組んでいるニンテンドー3DSのエミュレータ/デバッガで、GPLv2ライセンスに基づくオープンソースプロジェクトです。
実験的に取り組んでいるということからも分かる通り、まだ実用段階には至っておらず、開発段階としては極初期段階と言えます。通常エミュレータは市販ゲームのバックアップ起動が目的ですが、現在はHomebrewが動作する程度の開発状況です。
“Citra”は3DSの”appcore”でARM9/ARM11のインタプリタの役割を果たすもので、アプリケーションはユーザーモードでの実行に限られています。また、ARM11のディスアセンブラを持つデバッガの機能も備えていますのでレジスタやコールスタックなどの表示もできます。サポートしているOSはLinuxとWindows(マイクロソフトのVisual Studio 2013 Express使用)となっています。
上記の内容から、”Citra”はエミュレータという言葉から連想するようなものと異なり、エンドユーザー向けではなく開発者向けのエミュレータとなっています。そもそも市販のゲームを読み込むようなコンポーネントがなく、ゲームパッドや3D表示のサポートも見通しが立っている訳ではないそうです。
あくまでも3DSエミュレータのプロジェクトが立ち上がった、程度に捉えておくほうが良さそうですね。