wololo.netで、katsu氏がPS Vitaのハードウェアハックの途中経過報告として新たなビデオを公開していました。
PS Vitaでダンプした2種類のeMMC NANDをSDカードを使い自作ハードウェアでそれぞれ起動(デュアルブート)することに成功、そしてPS Vitaのゲームカードのデータのダンプに成功したkatsu氏が公開したビデオは次のようなものです。
今回のビデオは単独でそれだけ見ると何がどうなっているのか、果たしてこれが凄いハッキングなのかが分かりにくいものになっています。一見すると、メニュー表示がノーマル状態と異なっているだけに見えるからです。
しかし、ちょっと思い出して見てください。ダンプしたNANDは暗号化されていました。そしてビデオではVitaは正常に起動していて表示されている文字が標準状態とは異なっています。本来であればVitaの言語設定によって文字が置き換わって表示されるべきところが、置き換わらずにそのまま表示されていると思われます。つまり、NANDデータをきちんと起動できるレベルで改変できていることになります。
このことから予想するに、katsu氏は暗号化されているNANDデータを一部解析できている可能性があると考えられます。
まだkatsu氏の今回のビデオは途中経過報告に等しい状態ということになりますが、いまだ誰も成し遂げていない領域に踏み込んでいることだけは間違いありません。