smea’s devblogで、smea氏がProfile exploitを利用してニンテンドー3DSでのHomebrew起動に成功したことを公表していました。(3dserさん情報ありがとね)
smea氏はGateway 3DSなしでもNANDエミュレート(redNAND)に成功するなどのハックを進めていた人物です。
ビデオでは、ファームウェア4.2の3DSをredNANDでSDカードから7.1として起動させ、ホームメニュー内にインストールされたオリジナルチャンネルからyeti3DSという3D表示対応のHomebrewを起動させています。もちろんこれら動作にFlashcartは必要ありません。ただしGateway 3DSと同じ3DSのProfile exploitを利用しているため、対応する3DSのファームウェアは4.1 – 4.5となります。
驚くべきことは、Homebrewが3D表示できていることから、3DS用のライブラリを使った3DS専用のHomebrewをHOMEメニュー内にインストールできているということです。今までのFlashcartを使ったHomebrew起動のようにFlashcart側のOSでSDカード上に保存されたHomebrewを選択するのではなく、完全に3DSへインストールしできてしまっているのです。
smea氏によると、最終的な目標は「新規にチャンネルを作成してそこへHomebrewをインストールできるようにすることと」で、ctrulibという3DS(CTR)ユーザーモードARM11コード向けCライブラリも公開しています。yeti3DSが3D表示できているのはそのライブラリを利用しているからですね。
yeti3DSのソースコードが公開されていますので、3DS向けのHomebrewをコンパイルすることは可能ですが、詳細が公表されておらずインストーラーも準備されていないため現時点ではHomebrewをインストールすることができません。
smea氏は数週間以内にユーザーがHomebrewをインストールできることを実証するテスト用インストーラーを準備できるのではないかとしています。
ようやくFlashcartに頼らないHomebrew環境の構築が現実になりつつあります。問題はProfile exploitを利用するためにファームウェアが4.1 – 4.5までと対象の3DSが限られているところですね。
[追記]
コメントを頂きましたので追記しておきます。
exploit(Gateway 3DSで使っているのはGW_INSTALLER.NDS)を最初にインストールする必要がありますのでDSモード用の3DS 4.1-4.5で動作するFlashcartは必要です。
Flashcartのうち7.1.0-14xで操作するもの以外でも、例えば4.4.0-10で対策されたSupercard DSOneiや4.5.0-10xで対策されたM3i zero GMP-Z003なども対策前ファームウェアであれば動作可能です。DS全盛期に購入したものはほとんど対策されてしまっていると思われますので、手持ちのものが使える可能性の方が低いという意味で考えると、厳密にはFlashcart類一切なしで本体だけという条件でのHomebrew起動は不可能です。