wololo.netで、173210氏が発見した『実況パワフルプロ野球 2012決定版』のexploit(通称パワプロexploit)を利用してPSPのHomebrewをPS Vitaで起動させることができるePSP向けHomebrewローダー2.61 VHBLが公開されていました。
173210氏が移植した2.61 VHBLのゲームタイトルが10月11日に公開され、手に入れた方も多いと思います。
通常はゲームがストアから削除された後VHBLが公開されることが多いのですが、今回は削除される前に173210氏がツイッターで公開し、追ってwololo氏が公開した形になります。(現在はストアから削除されてしまっています)
『実況パワフルプロ野球 2012決定版』はあと5日もすると自動的に2013年版発売のためにストアから撤去される予定でした。もしかしたら予定通りの10月22日まで削除されないのではないかと期待していましたが、結局はいつも通り早々と削除されてしまいました。
まもなくPS4連携のためのPS Vitaファームウェアが公開されます。パワプロexploit対策専用のv2.62は公開されず、PS4連携機能を実装したv3.0などとしてパワプロexploit対策ファームウェアが準備される可能性があります。その場合は2.61が今後しばらくの間最新ファームウェアとして居残るかもしれませんね。
ところで『実況パワフルプロ野球 2012決定版』は4,780円という、安くはないゲームですので購入に躊躇する方も多かったのではないでしょうか。更に2013年版がまもなく発売されようとしている時期ですので購入に踏ん切りがつかないのも分かります。最新ファームウェアのPS Vitaや、新型Slim VitaでHomebrewを起動させるには現時点で唯一の手段ですのでそこに価値を見いだせる方はきっとゲームを購入されたことと思います。折角ですのでVitaでHomebrewを楽しんでみてください。
VHBLの起動方法は比較的簡単な部類です。
1: openCMAなどでPS Vitaにセーブデータを転送する
2: 「実況パワフルプロ野球ポータブル2012」を起動する
3: 「サクセス&パワフルナイン」→「パワファーム」の順に選択する
The Z氏が起動までのプロセスの動画を公開してくれています。
なお、まもなく発売される『実況パワフルプロ野球2013
コナミの公式サイトによるとパワプロexploitのある「サクセス」が大幅にリニューアルされたことが発表されており、「パワファーム」自体もスクリーンショットを見る限りメニューにありません。これが2013年版発売を待つことなく2012年版でVHBLを公開しなければならなかった理由でもあります。2012年版が2013年版としばらく併売されていたとしたら、PS4連携ファームウェアまでパワプロexploit公開は控えたと思います。
なお、今回ニンジャリリース開始から1週間の間、ゲーム名が『実況パワフルプロ野球』と発表されていました。ストアにアクセスすれば『実況パワフルプロ野球 2012決定版』しか販売されていないことに気が付くはずなので問題にはならないだろうと思っていましたが、「バージョンが多数あるのでどれなのか分からない」「『パワプロ サクセス・レジェンズ ベストセレクション』を買いましたがそれのことですよね」といった問い合わせが来てしまったため、あわてて173210氏とwololo氏にコンタクトを取ってゲーム名を正確に書いてもらいました。
『パワプロ サクセス・レジェンズ ベストセレクション』には調べた173210氏曰くexploitはない(というか、見つかっていない)ためそうですので申し訳ないのですがVHBLは起動しません。今後は間違ってゲームを購入することがないようにきちんと正確なゲーム名が書かれるはずです。