Gateway 3DSチームが、ニンテンドー3DSでバックアップ起動を可能にするGateway 3DSを最新ファームウェアではない古いバージョン4.5向けで発売すると発表していました。
今回のアナウンスのポイントは2つ。発売に向けて動き出したことと、最新ファームウェアへの対応を発売時には見送ったことです。
Gateway 3DSチームは公式サイトで予約を受け付けると発表する前に支払いをしないよう求めていましたが、今回公式に予約受付のアナウンスを行ったことになります。つまり、発売に向けた最終段階に突入したと言えるでしょう。
ニンテンドー3DSでバックアップ起動だけを売りにしているGateway 3DSはシステムバージョン6.0.0-12Jで対策済、つまり最新ファームウェアにした3DSでは起動しないことが分かっています。それどころか発売時には4.5.Xまでのファームウェアにのみ対応という非常に中途半端な状態で発売されます。
バージョン4.5というのはいかにも古い気がしますが、4.5.0-10Jがリリースされたのは昨年2012年の12月ですので半年強前です。5.0が今年の3月ですから、ここ数ヶ月3DSを使っていないのならば、その3DSはGateWay 3DSが対応している4.5かもしれません。
そして今回新たに公開された情報が2つあります。
まず、Gateway 3DSがファームウェアに存在するexploitを利用していたことが明らかになりました。
そのexploitは3DSのファームウェア4.5に存在していたもので、その4.5の3DSのみ対象としていることからその次の5.0以降はexploitが対策されていたことになります。
Gateway 3DSチームはGateway 3DS発売後に6.X以降での解決策イコール新たなexploitを探すとしています。
じゃあ、買ってから待とうと考えるかもしれませんが、期待は禁物です。当面解決策が見つからないので売るだけ売ってトンズラする可能性の方が濃厚だと思います。
そもそも任天堂が、ニンテンドー3DSのシステムバージョン 5.0.0-11Jをリリースしたのは今年の3月です。その時点で既にGateway 3DSが動かないのは分かっていたはずです。
6.0でなんらかの手応えはあるっぽいことを言ってはいますが、多少発売を遅らせるだけで対応できるならばきっとそうしたでしょう。にも関わらずそうしないのは何らかの解決のメドが立たない問題が存在しているためなのは間違いありません。まず売るだけ売った方が得策だと判断したのだとすると、このままトンズラする可能性が高そうじゃないですか?
そしてもう一つの情報が、Gateway 3DSは実はカード2枚組になっていることです。バックアップ起動をさせていた赤いカードの役割はバックアップ起動用、そしてもう一枚、青いカードがあり、バックアップ起動を赤いカードで行うための事前準備カードだとのこと。
詳細は不明ですが、まず青いカードでバックアップ起動ができる状態にして、赤いカードに差し替えてバックアップ起動を行うような段取りになると予想されます。
今後、その青いカードも利用した準備段階や、一つしかカードに保存できないと言われているセーブデータについての対応情報なども盛り込んだからのデモビデオを公開予定だとしています。