NintendoLifeで、Wii U 3.0.0xの本体の更新による動作の高速化はCPUとGPUの大幅なクロックアップがその要因だったと伝えていました。
先月末にリリースされたWii U本体のシステムバージョン 3.0.0xは動作の高速化が目玉のひとつでした。最適化でもしたか、何らかのチェック機構をスキップしたか程度に思っていましたが、実はCPUとGPUのクロック周波数を上げていたとの情報があるようです。
今回は情報の出所が明かされていないため、結果として高速化されたという事実以外によりどころはありませんが、数値的には以下のように変更されたそうです。
CPU: IBM PowerPC 7xxベースの3コアプロセッサ”Espresso”
3.0.0以前のクロック周波数は1.24GHzですが、3.0.0アップデート後は3.24GHzに変更されました。Wiiで使用されていたBroadwayチップは64ビットのPower6(IBMが開発したマイクロプロセッサで、2007年にリリース)でした。任天堂はIBMからPower7(Power6の拡張版で2010年にリリース)のライセンスを付与されたものの、Wii Uでは後方互換性のためにPower7を使っていませんでした。
GPU: AMD Radeon HDプロセッサ コードネーム”Lattle”
eDRAMキャッシュ搭載で、3.0.0以前のクロックは550MHzでしたが3.0.0アップデート後は800MHzに変更されました。
クロックアップで目立つのはやはりCPUで、CPUクロックが1.24GHzから3.24GHzとは数値的にはかなり大幅なクロックアップです。もちろんGPUもクロックアップしていますから、動作が高速になるのは当然と言えます。
実際にクロックアップで動作が高速化されたのかどうかは先述の通り今回の情報源が不明のため明確ではありません。が、高速化されたという結果だけは間違いない事実なだけにありえない話ではありません。
もし本当にクロックアップがなされたのだとすると、今までは何らかの理由があってスペックダウンをしていたのか、チューニングが進んでクロックアップができるようになったのかのいずれかだと思われます。