The Japan Timesで、任天堂がスマートフォン向けのゲームをWii Uでプレイできるよう変換するソフトウェアをディベロッパ向けに配布すると伝えていました。
任天堂の内部筋によると、任天堂では人気のスマートフォン向けアプリケーションをWii U向けにもリリースしてもらうべく、業務用変換ソフトウェアをディベロッパ向けに提供することで、販売不振に喘ぐゲーム機事業の立て直しを計ろうとしているようです。
現在Wii Uはタイトル不足により勢いが全くありませんが、勢いのあるスマートフォン向けゲームをWii U向けに変換できるソフトウェアをスマートフォン向けディベロッパへと提供し、自社ゲーム機向けにリリースすることでゲーム機自体の販売増に繋げたい考えです。
もちろんそれと並行し、ファーストパーティーとして独自のゲームタイトルにも力を入れて行くとしています。
ユーザーは人気のスマホアプリをWii Uでもプレイできるというメリットが生まれますし、開発サイドからすると業務用変換ソフトウェアで変換すればWii U向けの開発環境を準備することなく対応プラットフォームが増えることになるため双方にメリットはありそうです。
今スマートフォンで人気の『パズドラ』は3DSでも『パズドラZ』として発売されますが、3DS向けに開発するために発売がもしかしたらブームがピークを越えてしまっている時期かもしれない2013年冬になっています。例えばこれが単純に変換だけでリリースできるのであればもっと旬なうちにゲームを発売することができることになります。
任天堂としてスマートフォンでの人気タイトルにあやかる形で勢いをつけたい、といったところでしょうか。スマートフォンでできるゲームならスマートフォンでプレイすればいいだけなような気がしますが、そういったユーザーをターゲットにした戦略ではないのでしょう。
そもそもスマートフォンアプリとはいわゆるモバイル環境でのプレイを前提にしたものであり、何故わざわざ据え置き機でプレイしなければいかんのだ!と個人的には首を傾げたくなるところですが、それだけ任天堂の置かれている現状が相当厳しいということを証明しているのではないでしょうか。